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MT5発表を機にライセンス体系を改定

Movable Type、ユーザー数課金を事実上撤廃へ

2009年07月09日 00時29分更新

小橋川誠己/Web Professional編集部

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 「複雑で分かりにくく、使いにくい」と不評だった、Movable Type(MT)のライセンス体系がついに変更されることとなった。7月8日、MTの開発元であるシックス・アパートは、次期バージョンである「Movable Type 5」から、新ライセンス体系を導入すると発表した。MT5はベータ版が8月上旬、製品版が10月のリリース予定だが、現行版のMT4の購入においても本日から先行して適用される。

MT5
MT5と新ライセンス体系を発表するシックス・アパートの関 信浩社長

 新ライセンス体系は、1サーバー・5ユーザーまでが利用できる「基本ライセンス」と、1サーバー・ユーザー数無制限の「サーバーライセンス」の2つに集約。従来は、ユーザーや「プロフィール」(一部機能のみ利用できる制限ユーザー)の数に応じて追加料金を支払う必要があったが、今後はサーバーライセンスを購入すれば不要になる。「使い勝手の悪かったユーザー数による課金を事実上、撤廃した」(関 信浩社長)という。

 気になる価格は、基本ライセンスが6万3000円サーバーライセンスが12万6000円。従来は基本ライセンスが5万2500円、追加5ユーザーが4万200円だったことを考えると、小規模サイトの場合は実質的な値上げとなる。ただし、MT5の出荷開始までの間は基本ライセンスが5万2500円、サーバーライセンスが10万5000円で購入できるキャンペーンを実施し、値上げ分を吸収する。

 新ライセンス体系の導入でうれしいのは、何といってもクライアントにWebサイトを納品するWeb制作会社だろう。MTは扱いやすさや低価格が受け、商用CMS(Content Management System)製品として国内では3年連続シェア1位(インプレスR&D、インターネット白書調べ)を獲得するなど、広く使われている。だが、ユーザー数やプロフィール数によって小刻みに設定されたライセンス体系は、複数のユーザーで利用し、導入後にユーザー数が変動することが多い企業サイトにはなじまなかった。ライセンス体系の変更で、今後はクライアント企業により安心してMTを提案できるようになりそうだ。


ベータ版は8月登場! 「Movable Type 5」はこうなる!

 現在開発が進められているMT5では、「商用CMS」としての色合いがさらに濃くなりそうだ。7月8日に都内で開かれた記者発表会では、「ベータ版のリリースを待ってほしい」として最後まで実際の画面が公開されることはなかったが、いくつか特徴的な新機能の概要が示された。

 もっとも分かりやすい新機能は「テーマ」と呼ばれる新しい仕組みの導入だ。テーマは、デザインテンプレート、カテゴリーやフォルダの情報、ウィジェット、カスタムフィールドといった、従来バラバラに設定する必要があった項目をひとまとめにしたもの。たとえば、「レストラン」のテーマを選択すると、料理のメニューや地図、連絡先といった飲食店に必要な項目が設定され、デザインをあてたサイトが立ち上がる、といった具合に、一度構築したMTサイトを横展開するのに便利だ。

MT5
MT5に搭載される「テーマ」機能の概要

 バージョン管理機能の導入や、カテゴリーごとに管理画面をカスタマイズできる機能、カスタムフィールドの一括インポート機能などの新機能も予定されている。

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