「Movable Type」はブログ作成ツールとして幅広く使われていますが、標準では携帯電話用のサイトを作る機能がありません。この点を補完するソフトとしてよく使われているのが「MT4i」です。今回は、このMT4iを使って、Movable Typeで作ったブログを携帯電話へ対応させる方法を紹介します。
MT4iをインストールしてみよう
MT4iは、太鉄氏が開発している携帯電話向け変換ツールです。Movable Typeと同じサーバーにMT4iをインストールすると、Movable Typeで運用しているブログを携帯電話から閲覧したり、記事やコメントを投稿できるようになります。Movable Type本体やテンプレートに手を加える必要はなく、手軽に利用できるのが魅力となっています。
さっそく設置してみましょう。現在のMT4iの最新バージョンは「3.0.8」で、以下のページからダウンロードできます。
http://www.hazama.nu/pukiwiki/index.php?MT4i%2F3.0#k2e1a907
ダウンロードしたファイルを解凍したら、以下の手順でサーバーへインストールします。なお、MT4iの動作にはあらかじめサーバーに「Encode」と「HTML::Template」のPerlモジュールがインストールされている必要があります。うまく動作しない場合は確認してみてください。
■MT4iのインストール手順
- 解凍してできたファイルやフォルダのうち、「mt4i.cgi」「mt4imgr.cgi」の2つのファイルと、「lib」「tmpl」の2つのフォルダを、Movable Typeをインストールしているサーバーの任意のディレクトリにアップロードします。併せてそのディレクトリのパーミッションを「707」等に変えて、CGIから書き込めるようにします。
- 「plugins」フォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。
- 1でアップロードした「mt4i.cgi」と「mt4imgr.cgi」のパーミッションを705等に変更して、実行可能にします。
- Movable Typeのインストール先ディレクトリに、「mt4i」ディレクトリを作ります。
- 4で作成した「mt4i」ディレクトリの中に、「cache」ディレクトリを作ります。
- 5で作成した「cache」ディレクトリの中に、「tmpl」ディレクトリを作ります。
- 4~6で作成したディレクトリのパーミッションを「707」等に変えて、CGIから書き込めるようにします。