6月18日、EMCジャパンはデータ重複排除技術を強化し、3つのバックアップ関連製品に対して提供することを発表した。データ重複排除は、ファイルやオブジェクト単位でデータの重複箇所を検出・排除する技術。利用するディスク容量を減らし、転送速度を向上させることが可能であるため、バックアップソフトやディスクアレイ装置などに実装するベンダーが増えている。EMCは2006年に米アバマー・テクノロジーズを買収することで重複排除技術を自社製品に取り込み、「EMC Avamar」というソフトウェアとして展開している。
まず、同社のバックアップソフト「EMC NetWorker」において、EMC Avamarとの連携により、Oracle DBとMicrosoft SQL Serverに対する重複除外バックアップが可能になった。操作はNetWorkerのコンソールから行なえ、必要なストレージ容量を最大98%、バックアップ所要時間を最大90%削減できるという。EMC NetWorkerの価格は10ライセンス付きで、29万9000円からとなっている。
また、同社のバックアップ用ストレージ「Disk Library」に搭載されるソフトウェアでは、Oracle Recovery Manager(RMAN)用の重複除外用のAPIをサポート。Oracle DBのデータ重複除外率が従来の300%向上したという。
さらにEMC Avamarは最新のWindows Server 2008、SCO UNIXに対応。Microsoft SharePoint 2007とIBM Lotus Dominoのサポートも開始した。