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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第103回

引っ越しで性格が変わった猫たち

2009年05月28日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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箱の中でおめざめの2匹を「モノクロモード」で

箱の中でおめざめの2匹を「モノクロモード」で(2009年5月 リコー CX1)

 京都に仲のいい友達がいて、年に1~2回は遊びに行ってるんだけれども、そこで飼ってる猫が「とめ」と「みけ」。10年くらい前、子猫の頃、道で行き倒れかけてたのを拾って育ててるのである。

とめ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

とめ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

みけ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

みけ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

 行くたびに思うのだが、他人の家の猫は撮るのが難しい。人なつっこければいいけれども、警戒心が強いとなかなか近寄ってくれないのだ。

 とめとみけもそう。遠巻きに見てたり近くに来ては逃げていったり。寝てるとやってくるけど……電灯消してるから暗くて撮れないし。そもそも彼の家は照明が暗い。やっぱ猫撮影は飼い主にまさるものはないね。

 そんな彼らが1~2年前に新居に猫も一緒に(当たり前か)引っ越したのである。そしたら、とめもみけも性格が変わって人なつっこくなったのだ。訪問したらいきなり箱の中からみけが出迎えてくれてびっくり。

以前はすごく警戒心が強かったみけも新居に落ち着いたらこのありさま

以前はすごく警戒心が強かったみけも新居に落ち着いたらこのありさま(2009年5月 リコー CX1)

 客が来たら真っ先に隠れるのがみけだったのに、逃げもせず、指を出したらクンクンしてくれた。嬉しいものである。

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