トレンドマイクロは5月14日、90日間無償で利用できるクライアントPC用のWebセキュリティツール「Trend Micro Web Protection Add-On」の提供を開始した。これは、「Webレピュテーション」を使って危険なWebサイトへの接続を防止するアプリケーション。特徴は、危険なWebサイトのデータベースの管理や検索処理をインターネット上にあるトレンドマイクロのサーバが行なう「クラウド型サービス」である点だ。
既に多くの企業などで利用されている「URLフィルタリング」は、個々のWebページを目視もしくは機械判定でジャンル分けたURLデータベースを作成し、これを使ってフィルタを行なう。これに対しWebレピュテーションは、不正なファイルが置いていないか、不正なリンクがはられていないかといった状況の評価(レピュテーション)から、フィルタリングを行なう技術だ。
Trend Micro Web Protection Add-OnをインストールしたクライアントPCでは、WebブラウザでWebページへのアクセスを試みると、そのURLがトレンドマイクロのサーバに送信される。そしてサーバ上でデータベース(Webレピュテーションデータベース)と照合され、設定した防御の強さに応じて、危険と判断されたWebサイトへの接続拒否が行なわれる。
また、不正なプログラムが別の不正プログラムをWeb経由でダウンロードしたり、スパイウェアがユーザの情報を送信したりすると、ポップアップ画面にて注意喚起する機能も持つ。
Trend Micro Web Protection Add-Onの対応OSは、Windows XP/Vista(32ビット版)とWindows 7ベータ。最近のウイルス対策ソフトの多くは他製品との併用ができないが、Trend Micro Web Protection Add-Onはトレンドマイクロや他社のセキュリティ製品との併用できる。
利用期間終了の7日前から期限切れのメッセージが表示され、90日間の利用期間が過ぎると利用できなくなる。引き続き利用するには、Trend Micro Client/Server Suite PremiumなどのWebレピュテーション対応製品の購入が必要となる。