来週14日の発売がウワサされているATIの新型GPU“RADEON X1950 XTX”を搭載したサンプル版のPCI Express x16対応ビデオカードがアキバに登場した。製品はSapphire製のリテールパッケージ版。T-ZONE.PC DIY SHOPでは週末からデモも行われる予定だ。
Sapphire製のリテールパッケージ版「RADEON X1950 XTX」。冷却機構にはarctic cooling製のビデオカードクーラー“ZAV”シリーズに似た印象のものを採用している |
“RADEON X1950 XTX”は先月23日に発表されたATIの新型GPU。ハイエンドモデルとなる“RADEON X1950 XTX”のほかに、メインストリーム向けの“RADEON X1650 PRO”とバリュー向けの“RADEON X1300 XT”も同時に発表されている。
今回登場した“RADEON X1950 XTX”は、開発コードネーム“R580+”と呼ばれていたシリーズ最上位モデルとなる製品。“+”でもわかるように基本的な仕様は既存の“RADEON X1900 XTX”を踏襲したものとなる。その中で同GPU最大の特徴となるのが、採用メモリをGDDR3 SDRAMからGDDR4 SDRAMへと変更した点。これによりメモリクロックは“RADEON X1900 XTX”の1.55GHz(GDDR3)から2GHz(GDDR4)へと大幅に引き上げられた格好となる。そのほかの仕様については“RADEON 1900 XTX”と同じ。要は“RADEON X1900 XTX”のメモリGDDR4搭載版と考えると分かり易いかもしれない。なおラインナップには“RADEON X1950 CrossFire Edition”も用意されるが、こちらもスペック的には“RADEON X1950 XTX”と同じ。唯一CrossFire用コネクタの有無だけが違いとなる。
カード本体は今回もまた大型の冷却機構がよく目立つものとなっている。ただし「熱い、うるさい」とお世辞にも評判が良いとはいえなかった“RADEON 1900 XTX”で採用されていたクーラーとは異なる形状で、イメージ的にはarctic cooling製のビデオカードクーラー“ZAV”シリーズに似た印象のものを採用している。もちろん、それで静かと呼べるレベルとなったかどうかは不明だが、GDDR4採用による省電力化(=発熱の低下)と合わせて不評だった冷却機構に変更が加えられたという点は歓迎できるところだろう。
その他、主な仕様は搭載メモリがGDDR4 512MBでインターフェイスがDual DVI/VIVOという構成。週末からデモを行う予定のT-ZONE.PC DIY SHOPでは入荷時期、予価ともに未定としているが、複数ショップの情報によるとSapphire製の「RADEON X1950 XTX」と「RADEON 1950 CrossFire Edition」はともに約6万5000円程度で販売されることになりそうだ。
搭載メモリがGDDR4 512MBでインターフェイスがDual DVI/VIVOという構成 | GDDR4採用による省電力化(=発熱の低下)と合わせて不評だった冷却機構に変更が加えられたという点は歓迎できるところだ |