4月に開催されたIDF Japan 2006で披露されたCore 2 Duo(Conroe)の試作CPU(左下) |
インテル(株)は14日、コード名“Conroe(コンロー)”で呼ばれていた新しいデスクトップパソコン向けCPU、“インテル Core 2 Extreme プロセッサー”と“インテル Core 2 Duo プロセッサー”5製品の名称と主な仕様を公表した。Core 2 Duo(Extreme含む)プロセッサーは、“Coreマイクロアーキテクチャー”を採用した初のデスクトップパソコン向けCPUで、デュアルコア、共有型の内蔵2次キャッシュメモリー、64bit拡張機能や仮想マシン機能対応などの特徴を備える。なお出荷開始日や価格は未公表である。
Coreマイクロアーキテクチャーは、すでに発売されているノートパソコン向けCPU“Intel Core Duoプロセッサー”をベースにした、64bit CPUアーキテクチャー。消費電力当たりのパフォーマンス向上を追求したデュアルコアCPUアーキテクチャーとなっている。最高動作周波数は、『Intel Core 2 Exterme プロセッサー X6800』の2.93GHz。内蔵する2次キャッシュメモリーは、“アドバンスド・スマート・キャッシュ”と呼ばれる技術を備えた2つのCPUコアによる共有型キャッシュメモリーである。
Core 2 Duoプロセッサー(Conroe)の特徴とCPUダイ写真 |
Coreマイクロアーキテクチャーを採用したCPUとしては、サーバー&ワークステーション向けの“デュアルコア インテル Xeonプロセッサー 5100番台”が発売されている。Xeon 5100番台は2つのCPUパッケージを使用したデュアルプロセッサーシステム向けとなっているが、Core 2 Duoはシングルプロセッサーシステムのみの対応となる。
公表された主な仕様は以下のとおり。パッケージ形状はLGA775で、ダイサイズは143mm2、トランジスター数は約2億9100万個となっている。
名称 | 最大クロック | 2次キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|
Intel Core 2 Extreme プロセッサー X6800 | 2.93GHz | 4MB | 75W |
Intel Core 2 Duo プロセッサー E6700 | 2.67GHz | 4MB | 65W |
Intel Core 2 Duo プロセッサー E6600 | 2.40GHz | 4MB | 65W |
Intel Core 2 Duo プロセッサー E6400 | 2.13GHz | 2MB | 65W |
Intel Core 2 Duo プロセッサー E6300 | 1.86GHz | 2MB | 65W |
そのほかの共通仕様
- システムバス(FSB)周波数 1066MHz
- 省電力機能“拡張版インテル SpeedStepテクノロジー”対応
- 64bit拡張命令“インテル エクステンデッド・メモリ 64 テクノロジー(EM64T)”対応
- ハードウェア仮想化技術“インテル バーチャライゼーション・テクノロジー”対応
- データ実行防止機能“XDビット”対応