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“Woodcrest”こと“Xeon 5100”シリーズの販売が突如スタート!! “Conroe”“Merom”と同じCoreマイクロアーキテクチャーを初採用!!

2006年07月11日 20時55分更新

文● 増田

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 インテル製の“Coreマイクロアーキテクチャー”を採用した初のサーバー&ワークステーション市場向けのCPU“Xeon 5100”シリーズの販売が突如スタートした。登場したのはクロック周波数2GHzの「Xeon 5130」のバルク版。対応マザーボードとのセット販売となる。

Xeon 5130
本日11日に入荷された「Xeon 5130」のバルク版。USER'S SIDE本店では対応マザーとセットで販売中だ
Xeon 5130
“Coreマイクロアーキテクチャー”を採用した初のCPU「Xeon 5130」。LGA771対応で2GHz/FSB1333MHz/TDP65Wというスペックだ

初の“Coreマイクロアーキテクチャー”を採用! 消費電力当たりの性能は80%も向上

 開発コード名“Woodcrest”こと“Xeon 5100”シリーズは、先月26日に発表されたデュアルプロセッサーシステム向けのCPU。同社が“Coreマイクロアーキテクチャー”と呼ぶ新しい64bit CPUアーキテクチャーを実装したCPUとしては初の製品で、いずれも2つのコアと4MBの共有型L2キャッシュを内蔵。FSBは1333MHzまたは1066MHzとなっている。
 製造プロセスは65nm。64bit拡張命令である“EM64T”やハードウェア仮想化機能“インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(VT)”などの機能を持つほか、クロック周波数自体は従来型のXeonより低下するが、消費電力当たりの性能は80%も向上するとしているのが特徴だ。
 なお、モバイル向けCPU“Intel Core Duoプロセッサー”のアーキテクチャーに大きく改良を加えたとされる“Coreマイクロアーキテクチャー”は、近日中に登場が予定されているデスクトップ向けCPU「Core 2 Duo(Conroe)」や、今年後半の登場が予定されているモバイル向けCPU“Merom”にも採用されている。

LGA771 REV2.01
CPUソケットはLGA771を採用。LGA775対応のPentium Dなどと同様にマザーボード側にピンが用意される対応チップセットである“i5000X/P/V”を搭載したSupermicro製マザーボードとのセット販売が条件。REV2.01以降の製品であれば“Xeon 5100”シリーズが動作可能だ

“Xeon 5100”シリーズを使った環境は構築可能に
あとは本命「Core 2 Duo」待ち

 “Xeon 5100”シリーズのラインナップおよび主な仕様は、モデルナンバー「5110」(1.60GHz/FSB1066MHz/TDP65W)、「5120」(1.86GHz/FSB1066MHz/TDP65W)、「5130」(2GHz/FSB1333MHz/TDP65W)、「5140」(2.33GHz/FSB1333MHz/TDP65W)、「5150」(2.66GHz/FSB1333MHz/TDP65W)、「5160」(3GHz/FSB1333MHz/TDP80W)の5種類。今回登場した「Xeon 5130」は、ご覧の通りのバルク版。表面の刻印には“2.00GHZ/4M/1333”といった表記のほか、モデルナンバーである“5130”やS-Specとなる“SL9RX”という文字も確認できる。またCPUソケットはLGA771を採用するため、裏面はPentium Dなどと同様ピンはなく、ノッペリとした印象だ。
 今日から販売を開始しているUSER'S SIDE本店では、対応チップセットである“i5000X/P/V”を搭載したSupermicro製マザーボードと、2個の「Xeon 5130」のセット購入が販売条件となる。入荷数は計8個。価格は1個あたり4万4940円となっている。なお、単体販売用のリテールパッケージ版の入荷予定については今のところ不明だ。
 条件付きとはいえFB-DIMMメモリモジュールの販売はすでに始まっており、ようやく“Xeon 5100”シリーズを使った環境が整った。一般ユーザーにとっての本命はあくまで“Conroe”こと「Core 2 Duo」だが、まずはサーバー/ワークステーション市場からインテル反撃の口火が切られたといえそうだ。

表面の刻印 裏面
表面の刻印には“2.00GHZ/4M/1333”といった表記のほか、モデルナンバーである“5130”やS-Specとなる“SL9RX”という文字も確認できるCPUソケットはLGA771を採用するため、裏面はPentium Dなどと同様ピンはなく、ノッペリとした印象
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