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三菱電機、62インチのDLP方式のHD対応リアプロジェクションTV『62-DL5』を28日に発売

2005年02月25日 16時25分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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『62-DL5』
DLP方式の62インチリアプロジェクションTV『62-DL5』

三菱電機(株)は25日、東京・丸の内の同社本社内会議室にプレス関係者を集め、DLP(Digital Light Processing(※1))方式を採用する62インチのHD対応(720P)リアプロジェクションTV『62-DL5』の記者説明会を開催した。今月28日発売予定で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は70万円程度。

※1 DLP 角度制御が可能な極小の鏡をシリコンウエハー上に並べた“DMD(Digital Micromirror Device)”をデジタル制御して画素単位の光を反射し、RGBのフィルターを通過させることでフルカラー映像を表示する方式。単位時間あたりの映像はRGB各単色で映し出されるが、高速に切り替わるため見た目としてはフルカラーの表現が可能となる。



リビング・デジタルメディア事業本部副事業本部長の古賀良男氏 京都製作所所長の菊池修二氏
リビング・デジタルメディア事業本部副事業本部長の古賀良男氏京都製作所所長の菊池修二氏

説明会には、リビング・デジタルメディア事業本部副事業本部長の古賀良男氏、同京都製作所所長の菊池修二氏らが出席し、大画面TVの市場動向や新製品の特徴などを説明した。最初に古賀氏が挨拶に立ち、「環境、ニーズ、ソフト面などが揃ってきた今だからこそ、リアプロジェクションTVの新製品を発表する」と新製品投入の理由を切り出した。特に、住環境の変化について、「延べ床面積に対してLDKの広さが平均20畳近くに広がり、大画面TVを置ける環境が整ってきた」と述べ、さらに同社独自のアンケート調査から、37インチ以上の大画面TVを求める顧客が20%に上ることなどを挙げて、「従来は大画面TVといえば限られた層にしか売れないと思われていたが、これからは“ニューリビングゾーンのご提案”として、大画面TVで高画質コンテンツを楽しむソリューションとして三菱電機の技術を投入した製品(DVDレコーダー、D-VHSデッキ、地上・BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナーなど)をトータルに訴求していきたい」と意気込みを示した。最後に、「今回は62インチの製品だが、50インチ、あるいは薄型TV(PDP)の展開も予定している。また視聴だけでなくハイビジョン録画の要求に応える製品も手がけていきたい」と今後の計画の一端を明かした。

床面積とLDKの広さの平均値の推移 大画面TVを求める声の高まり 62-DL5を核にしたAV環境の提案
床面積とLDKの広さの平均値の推移大画面TVを求める声の高まり62-DL5を核にしたAV環境の提案

続いて菊池氏が、大画面TVの市場動向と新製品の特徴を説明した。それによると、40インチ以上の大画面TVは2004年で前年比139%の成長を記録し、2005年は160%、2006年も150%と高成長を続けると予測されている。ただし、日本の市場では液晶パネルやPDPに比べてリアプロジェクションTVの市場はまだできていないが、各社が参入していることやニーズの変化などから、「今後は第3の大画面TVとして市場が立ち上がる」と見通しを示した。

大画面TVの市場動向 新開発のカラーホイールによる暗部ノイズを低減
大画面TVの市場動向新開発のカラーホイールによる暗部ノイズを低減したという

62-DL5に採用した0.81インチDMDパネル“HD2+”は、同社の高級プロジェクターにも採用される高画質タイプで、同社の従来製品(DLP方式リアプロジェクター)と比較してコントラストを40%改善(数値は非公表)、光源とDMDの間におくカラーホイール(RGBの発色を決めるフィルター)に、新たにダークグリーンを追加したことで暗部のノイズを低減して黒の再現性を高め、「引き締まった本格的な黒を表現できる」としている。

DMDとPDPや液晶パネルの開口率の比較 ランプ交換は前面から可能
DMDとPDPや液晶パネルの開口率の比較ランプ交換は前面から可能で、ユーザーが容易に交換できるという

そのほか、DLPの特性としてPDP(開口率50%)や液晶パネル(57%)に比べて画素間の隙間が小さく(開口率が高い、開口率89%)ことから、滑らかな映像表現が可能、低消費電力で同クラスのPDP(60インチの同社製品、600W)の1/3以下(190W)に抑えられる、DLP自身の寿命が長くランプ交換だけで購入当初の明るい画質が得られる、と特徴を説明する。開口率の数値は、PDPとDLPが三菱電機の自社製品から、液晶パネルは平均的な値として公表したとのこと。ランプは予備ランプが1個、製品に付属しており、オプションで購入する場合は3万5000円。ランプ寿命は5000時間。

同社のほぼ同クラス(61インチ)のPDP TVとの比較 前面パネルを外したところ
同社のほぼ同クラス(61インチ)のPDP TVとの比較。写真ではわかりにくいが、白黒のメリハリ、発色などがPDPを上回る印象を受ける前面パネルを外したところ。左右に大口径、中央に小口径の2Wayスピーカーを内蔵。写真の中央部分のパネルを外すとランプの交換が可能となる

主なスペックはDMDパネルの表示画素数は1280×720ドット(16:9)、高画質化機能として3次元Y/C分離回路を搭載。地上アナログチューナーを2基内蔵し、2画面/3画面/9画面のマルチ表示が可能。映像入力端子はD3×2/コンポーネント×1/DVI×1/コンポジット×3/S-Video×3など。音声出力は12cm径+4cm系の2WAYステレオスピーカー(10W+10W)を内蔵。本体サイズと重量は、幅1483×奥行き505×高さ1105mm/63.4kg(別売スタンドなし)。消費電力は最大190W/リモコン待機時3.2W。

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