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【CEATEC JAPAN 2004 Vol.12】50インチ超の大画面テレビでも“1インチ=1万円”!? 日本市場を見据えた液晶プロジェクションテレビが三菱、三洋から

2004年10月08日 21時48分更新

文● 編集部 内田泰仁

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今年のCEATECでは、シャープと松下電器産業が65インチの薄型テレビを大々的に展示するなど、家電AV機器メーカー各社は薄型テレビを中心とした展示を展開していた。日本での薄型テレビというと、液晶またはプラズマテレビが主流だが、三菱電機(株)と三洋電機(株)は、北米市場を中心に人気の高い液晶プロジェクションテレビも大きく取り上げていた。

液晶プロジェクションテレビは、通常の液晶/プラズマテレビよりも低価格で大画面の製品が作れる方式。画面(スクリーン)に対して背面から映像を投射するという仕組みの製品で、液晶プロジェクターと薄型テレビをひとつにしたような構造となっている。ただし、その構造上、液晶/プラズマテレビほどの薄型化は難しく、またサイズ的にも45インチ超のものが多いことから、日本市場で販売されている製品数はそれほど多くないのが現状だ。

三菱電機の“超薄型”液晶プロジェクションテレビ(参考出品)

今回、薄型テレビ“REAL”シリーズを前面に押し出した展示を行なっていた三菱電気だが、ブース向かって右側のスペースは液晶プロジェクションテレビのコーナーとなっていた。特に注目を集めていたのは、参考出品の“超薄型”65インチ液晶プロジェクションテレビだ。

左が同社従来製品の液晶プロジェクションテレビを側面から見たところ、右が“超薄型”のもの。その奥行きの違いは歴然で、この薄さなら日本市場にも受け入れられるのではないだろうか

通常液晶プロジェクションテレビでは、スクリーンに画面を投射するために、テレビ背面内に設置したミラーの反射を利用する。しかしこの三菱電機の薄型製品では、超広角レンズを搭載した光学エンジンを利用することで、ミラーなしで65インチのスクリーンに映像を投射することに成功しており、これによって奥行き26cmという、液晶/プラズマテレビに迫る薄型化を実現したという。

ブースでの説明によると、液晶プロジェクションテレビは、液晶/プラズマテレビに比べると画面の輝度や視野角が若干劣り、奥行きも大きいことから、日本と比べると部屋自体が暗く、面積も広い欧米の家庭では、価格的にも比較的すんなり受け入れられているという。しかし、大画面の液晶/プラズマテレビは価格が非常に高くなる傾向にあり、「以前は“1インチ=1万円”と言われていたが、大画面の液晶テレビやプラズマテレビではその価格を実現するのは難しい」という。一方、液晶プロジェクション方式であれば、50インチ超の製品でも“1インチ=1万円”を実現可能だとしており、ミラーレス/超広角レンズによる薄型化や高輝度化を進め、日本市場でも液晶プロジェクションテレビを展開していきたいとしている。

三洋電機の55インチ液晶プロジェクションテレビ。12月にも登場の予定とのこと

三洋電機では、55インチと45インチの液晶プロジェクションテレビが展示されていた。すでに北米市場で液晶プロジェクションテレビを展開している三菱電機に対し、三洋電機は今回展示していた製品が初めての製品となり、北米に先駆けてまず日本市場に製品を投入する予定だという。なお、今回展示されていた製品は12月をめどに発表、発売を計画しており、価格は55インチのもので標準価格55万円になる見込みとのこと。“1インチ=1万円”で手に入る大画面テレビの登場は、今年の冬から本格的になりそうだ。

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