ENERMAXから、ケースを前後に貫く巨大なCPU冷却ダクトを搭載したタワー型ケース「CS-718」が登場した。ダクトの前面側と背面側にはそれぞれ12cm角ファンが搭載され、前から吸気し、後ろから排気される仕組みだ。
ENERMAX製ケース「CS-718」。Extended ATXまで対応する大型ケースだ |
同様に巨大なダクトを搭載したケースとして、昨年9月にSilverStoneから「SST-TJ06」が登場しており、マザーボードを上下逆に(つまりCPUが下、ダクトもケース下端にある)マウントするレイアウトをはじめ、内部の構造はよく似たものとなっている。
ただし、「SST-TJ06」ではダクトの気流を利用するヒートパイプ式クーラーを組み合わせるようになっていたのに対し、今回の「CS-718」ではそういった専用クーラーは用意されておらず、各自の好みのCPUクーラーを使用することになる。また、「SST-TJ06」にはなかったファンコントローラが追加されており、ダクトの12cm角ファンの回転数制御が可能になっているのも特徴。そのつまみはフロントパネル中央に設けられているのだが、オーディオ機器のボリュームのような大きなものとなっている。回転数は最大4000rpm、最小1500rpmで、フロントパネル上部の液晶ディスプレイで回転数の確認も可能だ。
ベイ数は5インチ×5、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×6。サイズは200(W)×480(D)×560(H)mm。搭載する電源ユニットは同社製「EG465P-VE FMA」で、容量460W。本体色はブラックとシルバーの2色で、価格はTSUKUMO eX.で2万5800円。
ケース下部を前後に貫くダクト。SilverStone製「SST-TJ06」とよく似たデザインだ | ダクトのファンは青色LEDによる発光タイプを採用。ファンの回転数に応じて光の強さも変化する | |
ファンコンのつまみはオーディオ機器のボリュームのような巨大なもの。操作性は良好 | フロントパネル上部には液晶ディスプレイを搭載。回転数や温度の表示が可能 |