エッジ(株)は、米Lindows.comが開発、販売しているディストリビューション『LindowsOS』の国内独占販売契約を締結し、日本語版『LindowsOS』を発売すると発表した。
『LindowsOS』は、現在のところ英語版のパッケージがWeb上で販売されているほか、プレインストールマシンが米国、カナダ、英国、イスラエルなどで販売されている。日本国内では、平行輸入盤のパッケージをぷらっとホーム(株)などが販売していた。
現在販売中の『LindowsOS 3.0 Membership Edition』パッケージ。エッジが発売する日本語版製品は次期バージョンをベースにすることも検討されているようだ |
エッジは、『LindowsOS』や、アプリケーションのダウンロードサービス“Click-N-Run”で提供しているアプリケーションの日本語化を進めるとともに、IHVやISVとのパートナーシップを組み、6月末には個人向けのパッケージを全国の量販店を通じて販売する予定だという。動作環境や価格は発表されていない。発売時に行なわれる製品発表会では、米Lindows.comのCEOであるMichael Robertson氏が来日し講演することなどが検討されている。
現在開発中の日本語版『LindowsOS』スクリーンショット。以前ご紹介した『LindowsOS 3.0』を日本語化したものとはフォントが微妙に異なるようだ。 |
日本語版『LindowsOS』のマーケティング活動としては、現在のところ、5月27日より開催される“IBM Software World 2003”に出展することが明らかになっている。また、以下のような販売活動を行なうという。
- (株)ジャストシステムと販売パートナー契約を締結し、日本語入力システム『ATOK』をバンドル販売する
- エムシージェイ(株)、ぷらっとホーム(株)でLindows搭載PCを販売する
- (特)循環社会推進機構の公立小中学校向けリサイクルPCに『LindowsOS』を搭載する
- (株)エヌピーシーシステムドットコムが『LindowsOS』搭載リサイクルPCを販売する
エッジは、「現在OS市場おいて独占販売状態であるマイクロソフト社に対して、ユーザーへ選択肢を与えるべく法人や公共団体へ代理店を通した販売を展開します」としており、9月末までに、『LindowsOS』関連で2億から3億の売り上げを見込んでいるという。