(株)ソーテックは23日、2003年春モデルとしてデスクトップパソコン4モデル、ノートパソコン4モデルを発表、都内で新製品のデモンストレーションや今後の製品展開を紹介する製品戦略説明会を開催した。
11万9800円の
TVチューナー&DVD MULTI内蔵モデル
デスクトップパソコン“PC STATIONシリーズ”は、17インチCRTディスプレーが付属するAMD Duron-1.3GHz搭載のミニタワーモデル『SX6130/P7G1』の6万9800円をはじめ、スリム筺体に同じCPUを載せて15インチXGA液晶ディスプレーをセットにした『V6130C/L5P』が9万9800円、AMD AthlonXP-1700+搭載でTVチューナーを内蔵したスリム型デスクトップ『V7170AV/L5P』(15インチXGA液晶ディスプレー付属)が12万9800円、AthlonXP-2000+とDVD-RAM/R/RW対応のDVD MULTIドライブを搭載した『V7200AVR』(ディスプレーなし)が11万9800円と、価格は10万円台前半までに低く抑えられているのが特徴。すべて23日より受注開始で、出荷はSX6130/P7G1が1月下旬、V6130C/L5Pが2月上旬、ほか2モデルは2月中旬の予定。
『PC STATION SX6130/P7G1』 |
SX6130/P7G1は、チップセットに台湾VIA Technologies社のProSavageDDR KM266を採用、画面表示は内蔵グラフィックスアクセラレーター機能を利用する。メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM128MB(最大1GB)、40GB HDD、48倍速CD-ROMドライブを内蔵する。I/OポートはUSB 2.0×6(前面2、背面4)、シリアル、パラレル、PS/2、オーディオ入出力などで、通信機能は10/100BASE-TXとV.90対応の56kbpsモデムを搭載。拡張スロットはAGP×1(空き1)、PCI×3(空き2)。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ(HDD用)×1で空きはない。
本体サイズは幅170×奥行き395×高さ332mm、重量は約9kg。デスクトップ/ノート全機種共通で、プレインストールOSはWindows XP Home Edition(SP1)、オフィスアプリは日本アイ・ビー・エム(株)の『Lotus Super Office for SOTEC』をプレインストールしている。
『PC STATION V6130C/L5P』 |
V6130C/L5Pは、スリムタイプの筺体を採用し、CPUやチップセット、メモリー、通信機能などはSX6130/P7G1と同じ。HDDは60GBで、CD-RW&DVD-ROM対応のコンボドライブ(CD-R32倍速/CD-RW10倍速/CD40倍速/DVD12倍速)を内蔵する。I/OポートはUSB 1.1×2(前面)、USB 2.0×4(背面)、シリアル、パラレル、PS/2、オーディオ入出力(角型光デジタル端子付き)など。拡張スロットはLow Profile AGP×1(空き1)、Low Profile PCI×3(空き2)。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ(HDD用)×1で空きはなし。
本体サイズと重量はスリムデスクトップ3モデル共通で、幅108×奥行き392×高さ342mm/約9.7kg。
『PC STATION V7170AV/L5P』 |
V7170AV/L5Pは、TVチューナーボード(音声多重&ステレオ放送対応)とMPEG-2エンコーダーソフト『Win DVR3 for SOTEC』を搭載し、TV視聴・録画が可能なスリムデスクトップ。チップセットはProSavageDDR KM266で、グラフィックスアクセラレーターはカナダATIテクノロジーズ社のRADEON 7000(ビデオメモリーはSDRAM 32MB)を搭載したAGPカードを採用する。HDDは120GB、光メディアドライブはCD-RW&DVD対応のコンボドライブを内蔵。I/OポートはIEEE1394×2、USB 1.1×2(前面)、USB 2.0×4(背面)、シリアル、パラレル、PS/2、オーディオ入出力(角型光デジタル端子付き)、ビデオ入力など。拡張スロットはLow Profile AGP×1(空きなし)、Low Profile PCI×3(空きなし)。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ(HDD用)×1で、どちらも空きはない。
V7200AVRは、TVチューナーボードとDVD MULTIドライブを内蔵し、TV番組やDVカムコーダーで撮影した動画などのキャプチャー/編集/オリジナルDVD-Video作成が可能なスリムデスクトップ。チップセットやグラフィックスアクセラレーターボード、HDDなどはV7170AV/L5Pと同じ。DVD MULTIドライブのスペックは、DVD-RAM2倍速/DVD-R2倍速/DVD-RW等速/CD-R12倍速/CD-RW8倍速/CD32倍速/DVD12倍速。拡張スロットはLow Profile AGP×1(空きなし)、Low Profile PCI×3(空きなし)。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ(HDD用)×1で、どちらも空きはない。
モバイルCeleron-1.33GHz搭載の
サブノートが9万9800円など
ノートパソコン“WinBookシリーズ”も、CPUにモバイルCeleron-1.33GHz、メモリー128MB、24倍速CD-ROMドライブと20GB HDD、12.1インチXGA液晶ディスプレー内蔵の『WL2130』が9万9800円、メモリーを256MB、HDDを30GB、光メディアドライブをCD-RW&DVD-ROM対応コンボドライブに変更し、ビデオ編集ソフトなどを追加した『WL2130C』が11万9800円、モバイルCeleron-1.50GHzとCD-ROMドライブ、30GB HDD、14.1インチXGA液晶ディスプレー内蔵の『WV2150』が10万9800円、メモリーを256MB、HDDを40GB、コンボドライブ内蔵とプレインストールソフトを追加した『WV2150C』は12万9800円と、10万円前後の価格帯に集中した製品をラインナップしている。
『WinBook WL2130C』 |
WL2130とWL2130Cは、チップセットに台湾Silicon Integrated Systems社(SiS)のSiS 630STを採用し、内蔵グラフィックスアクセラレーター機能を利用する。メモリーは128MBオンボード+1スロットという構成で、最大384MBまで増設可能。通信機能は10/100BASE-TXとV.90対応の56kbpsモデムで、I/OポートはUSB 1.1×3、オーディオなど。バッテリーはリチウムイオンタイプで動作時間は約2.8~3.1時間(同社独自測定)。
本体サイズは幅269×奥行き248×高さ35(最薄部28)mmで、重量はWL2130が約1.98kg、WL2130Cが約1.99kg。
『WinBook WV2150C』 |
WV2150とWV2150Cは、チップセットにSiS M650を採用し、内蔵グラフィックスアクセラレーター機能を利用する。メモリーは2スロット構成で、最大1GB(512MB×2)まで増設可能。通信機能はWL2130/2130Cと同じで、I/OポートはIEEE1394×1、USB 2.0×3、オーディオなど。バッテリーはリチウムイオンタイプ(ただし両者で容量が異なる)、動作時間はWV2150が約2.0~2.2時間、WV2150Cは約2.7~3.0時間。
本体サイズは幅305×奥行き271×高さ36(最薄部30)mm、重量はWV2150が約2.7kg、WV2150Cが約2.8kg。
「10万円前後の低価格商品に注力。
より高額な製品には高い付加価値を」
代表取締役社長の大邊創一氏。2002年末にソーテックはバンダイネットワークスとシャア・アズナブルモデルの赤いノートパソコンの予約受付を開始したが、社長自身もガンダムファンとのこと |
同日行なわれた製品戦略説明会では、代表取締役社長の大邊創一氏が壇上に立ち、2003年の販売戦略などについて、「従来は安いものから高いものまで幅広くラインナップしてきたが、ソーテックの原点に立ち帰り、低価格で高スペックな製品に“集中”し、製品ラインナップを戦略的に“選択”、低価格ノートパソコンの新市場を“創造”する」と、3つのキーワードを大きく掲げた。
2003年春のソーテックデスクトップパソコンのラインナップ | 同じくノートパソコンのラインナップ |
おもむろにコップの水を動作中のノートパソコンに浴びせるデモ。この後も無事に動作し続けていた |