エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は25日、2001年7月から実施してきた公衆エリア無線LANインターネット接続実験“Hi-FIBE”を5月12日に終了し、5月15日に無線LANサービス“ホットスポット”の商用サービスを開始すると発表した。利用料金は、インターネット接続料込みで月額1600円、申し込み手数料は1500円。申し込みの受け付けは、“ホットスポット”ホームページで5月8日に開始する。料金の支払方法はクレジットカードのみ。サービス開始に合わせて、5月末まで無料で“ホットスポット”を利用できる試用キャンペーンを実施する。
“ホットスポット”のサービスイメージ |
提供する“ホットスポット”は、無線LAN規格として2.4GHz帯を利用する“IEEE802.11b”(Wi-Fi認定)のほか、5.2GHz帯を利用する“IEEE802.11a”に対応したのが特徴。日本電信電話(株)のアクセスサービスシステム研究所が開発したチップセットを搭載したIEEE802.11a/b対応のデュアルバンドアクセスポイントを利用する。IEEE802.11aは最大36Mbpsのベストエフォート方式で提供する。セキュリティーには、ESS-ID、WEPを利用するほか、ログイン時のID/パスワードによる認証にSSLを利用する。同社では、世界初のIEEE802.11a/bデュアル対応の無線LAN商用サービスとしている。
“ホットスポット”の場所を提供する企業/施設(50音順)は、(株)ヴィ・ド・フランス、 (株)英貴(東京学生情報センター)、キンコーズジャパン(株)、コクヨ(株)(ビジネスレンタルスペースDesk@)、珈琲館(株)、シャープ(株)(シャープ市ヶ谷ショールーム)、チェルシー・カフェ、(株)ネットスタイル、(株)ビックカメラ、(株)ビックピーカン、ヒルトン東京ホテル、(株)プリンスホテル( 東京プリンスホテル/六本木プリンスホテル/高輪プリンスホテル/高輪プリンスホテルさくらタワー/新高輪プリンスホテル/品川プリンスホテル/新宿プリンスホテル/サンシャインシティプリンスホテル)、ホテルオークラ、ホテルニュー神田、ホテルプレジデント青山、ホテルヤマチ、丸善(株)、ミニストップ(株)、三菱地所(株)、(株)モスフードサービス。東京都23区内の約200拠点でサービスを開始し、順次エリア/拠点数を拡大し、年度内に1000拠点程度に拡大する予定。なお、IEEE802.11aについては当初一部のサービスエリアで提供し、夏には全エリアで対応するという。
“ホットスポット”のロゴとステッカー |
同社は今後、ICカードとIPsecを利用してイントラネットアクセスが行なえるようにする“セーフティパスビジネス”や、VPN機器(レンタル)とOCN回線をセットで提供する“OCNビジネスパックVPN”などと組み合わせ、企業向けの“ホットスポット”を提供するほか、インターネット総合サービス“OCNとの連携”、オンラインストレージサービス“ShareStage(シェアステージ)などの各種サービスとの連携を検討し、ユビキタスブロードバンドを実現するとしている。また、シャープ、(株)日立製作所、AT&Tグローバル・サービス(株)などとも協力する。