米インテル社は23日(米国時間)、ノートパソコン向けプロセッサー『Mobile Intel Pentium 4 Processor-M』に最高速となる1.8GHz版および1.5GHz版、1.4GHz版を発表した。1000個ロット時の価格は順に637ドル(約8万2500円)、268ドル(約3万4700円)、198ドル(約2万5700円)で、現在量産出荷中。メーカー各社から同プロセッサーを搭載した30機種以上のノートパソコンが発表されるとしている。米インテルは3月4日(米国時間)に1.7GHz版と1.6GHz版を発表しており、今回の発表によってMobile Intel Pentium 4 Processor-Mは5種類のラインアップとなった。
同時に、デュアルプロセッシングに対応したサーバー/ワークステーション向けプロセッサー『Intel Xeon Processor』に2.4GHz版を発表した。1000個ロット時の価格は615ドル(約7万9700円)。
『Mobile Intel Pentium 4 Processor-M』
Mobile Intel Pentium 4 Processor-M(以下Mobile Pentium 4-M)は、“NetBurstマイクロ・アーキテクチャ”を採用し、400MHzのシステムバス、SSE2命令をサポートするほか、512KBのオンダイ2次キャッシュメモリーを持つ。
『Mobile Intel Pentium 4 Processor-M』 |
また、0.13μmプロセス技術で製造されており、パッケージはμMCPGA(Micro-Flip Chip Pin Grid Array)。省電力機能として、アプリケーションによる動作状況に応じて、Maximum Performance ModeとBattery Optimized Modeを自動的に切り替える“Enhanced SpeedStepテクノロジ”や“Deeper Sleep Alert State”を搭載している。Mobile Pentium 4-M-1.8/1.5/1.4GHzは、Maximum Performance Mode時に1.8/1.5/1.4GHz(コア電圧1.3V)、Battery Optimized Mode時に1.2GHz(コア電圧1.2V)で動作する。Maximum Performance Mode時の平均消費電力はいずれも2W以下としている。
『Intel Xeon Processor』
Intel Xeon Processor(以下Xeon)2.4GHz版は、2月25日(米国時間)に発表した、デュアルプロセッシング対応プロセッサー、Xeon-2.2/2.0/1.8GHzの最高速版となる。Xeonは0.13μmプロセスで製造しているが、リリースによるとデュアルプロセッシング対応プロセッサーとしては、初めて300mmウエハーによって製造したものだという。
“NetBurstマイクロ・アーキテクチャ”を採用し、400MHzのシステムバス、SSE2命令をサポートするほか、512KBのオンダイ2次キャッシュメモリーを備えている。また、物理的には1つのプロセッサーだが、OSやソフトからは2つのプロセッサーとして見え、マルチスレッディング処理が可能な“ハイパー・スレッディング”にも対応している。