エレクトロニック・アーツ・スクウェア(株)は15日、“Faderation Internationale de Football Association(国際サッカー連盟:FIFA)”公認サッカーゲーム『FIFA2002 ロード・トゥ・FIFAワールドカップ』の発売を記念して、ネットワーク対戦大会を開催、韓国と日本の渋谷のネットカフェを結んで日韓戦を行なった。
同製品は、同社のスポーツゲーム『EA SPORTS』の最新作。2002年日韓共催の“2002 FIFA ワールドカップ”の公認サッカーゲーム。2001年から2002年のシーズンのデータで、欧州16ヵ国237のクラブチームと122ヵ国の代表チームを搭載している。ゲームは、ユーザー自身が、ボタンの強弱で、キックの強さを加減できるほか、天候の影響も受けるようになっており、水しぶきが飛び散るようなシチュエーションが見られるのが特徴。今回は、韓国のネットカフェ“PC房”と“Necca渋谷店”を動画中継のコミュニケーションツール“Vチャット”でつなぎ、ネットワークを利用した“日韓戦”を開催した。
日韓戦のイメージ。赤のユニフォームが韓国、青のユニフォームが日本 |
日韓戦、キックオフ |
ゴール前でのプレイ |
“バーチャル日韓戦”に先立って、同製品のプロデューサーである恩田努氏は「ロード・トゥ・FIFAワールドカップの2002年度版は、正式にFIFAの公認であるため、データベースの部分で苦労した。欧州の有名選手はもちろん、サンマリノやキプロスの選手も全選手を実名、所属クラブチームで登録している。欧州と異なり、サンマリノやキプロスはチームがアマチュア選手で構成されており、普段は八百屋に勤務している選手もいたりするので、データベースの作成に苦労した。選手のデータベースだけで6000名はくだらないだろう」と述べた。ゲームの内容に関しては、「前作は、サイドからボールを上げて、ヘッドでゴールするというプレイがしやすかったが、今回は難しくした。ワンツーパスも可能になっているほか、ミドルシュートなども放てるので、前作以上に楽しめる」と続けた。また、日本代表のプレイヤーで注目してほしいプレイヤーはという質問に「中田選手はもちろん、小野選手にも注目してほしい」とし、バーチャル日韓戦では日本は勝てそうか、という質問には「韓国はゲームをプレイすることを職業としている人もいるので、かなり手強い。私自身も何度か対戦したが、勝ったことがない」と答えていた。
試合を行なう恩田氏(左)とプレス関係者(右) |
ゲーム大会への一般参加者 |
“バーチャル日韓戦”は、“PC房”(PCバン)と“Necca渋谷店”(ネッカ)をVチャットでつなぎ、その模様を100インチのスクリーンで放映した。選手の動きに加え、筋肉の動き、髪の毛までが、選手のアニメーションに加わっているのが画面を通じてよく分かるほど。試合中、ゴールシーンやオフサイドシーンには、リプレイも入るほか、試合の実況には、TVでサッカーの実況中継を担当している鈴木克馬氏を、解説には、元日本代表の金田喜稔氏を起用しており、TVでサッカー中継を行なっているかのような臨場感がある。また、今回のイベントには、スポーツコメンテーターのみし奈昌俊氏を招き、ゲームの進行を実況した。来場していた一般の2名がチームを組み、プロデューサーの恩田氏とプレス関係者がチームを組み、2回戦行なったが、韓国に惨敗。試合中、ゴールしそうなプレイが出たときは、100インチのディスプレーで試合を見ていた観戦者から、歓声があがった。
プロデューサーの恩田努氏 |
ゲストのみし奈昌俊氏 |
なお、同社は今回のイベントのセッティングを行なったNeccaにおいて、今後も同様のゲーム大会などを開催していくという。定価は6980円だが、Neccaとコンビニエンスストアでは5980円で販売するという。対応OSは、Windows 95(OSR 2.0以降)/98/Me/XP。パソコンのほかに、プレイステーション2、ニンテンドーゲームキューブ対応のソフトも発売する予定。ゲームの操作はキーボードでも行なえるが、マイクロソフト(株)が販売しているゲームパッドプロなどのコントローラーも使用できる。