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「MI-E1」「MI-L1」に続くキーボード付きカラーザウルスの第3弾として、「MI-E21」が9月7日から店頭で発売開始された。MI-E21は、スリムになった本体と新たに採用した動画圧縮形式「Nancy」により、“モバイルビデオ環境”とキーボード装備による快適な“Web&メール端末”を両立させようという贅沢仕様の携帯情報端末だ。
MI-E21専用オプション
「ビデオレコードカード」を用意
MI-E21のメイン画面は、MI-E1から少し変わって、アプリが3×5の15個表示され(E1は12個)、時計が右上に常時表示される。 |
CE-VRC1はCFスロット(TypeII)に装着するビデオキャプチャカード(アダプタ)で、アダプタ側端子がミニピンジャックに変換された専用ケーブルを使い、ビデオ入力(コンポジット)と音声入力(ステレオ)でTVやビデオデッキなどに接続する(CE-VRC1自身はTVチューナ機能を持たない)。
ビデオレコードカード CE-VRC1と組み合わせたモバイルビデオスタイル、その1。キャプチャ時には、ACアダプタとSDメモリカード(もしくはMMC)が必須となる。 |
ビデオレコードカード CE-VRC1と組み合わせたモバイルビデオスタイル、その2。オプションのクレードルに置いてみた。自宅にクレードルを置き、ここで充電やメールの転送などを行う場合にはこのスタイルがよさそうだ。帰宅したらここにMI-E21を置いてビデオ録画をセット、出掛けに持ち出す。 |
CE-VRC1を装着してのビデオキャプチャには、“記録時はACアダプタが必要”(接続していないと警告メッセージが出る、一応録画は可能だが途中でバッテリ切れの恐れがある)、“フリップアップスタイルのカバーが開かなくなる”(ビデオレコードカード使用時は外す必要がある)などの細かい不満はあるものの、MI-E21とカード、それにビデオケーブルとACアダプタの4点セットでわずか430g(編集部実測値)の携帯ビデオデッキになるわけだ。
MI-E21と各種オプションを並べてみた。クレードルの下にある“黒い板”はMI-E21本体に付属するアダプタ(スペーサ)。クレードルはMI-E1/L1と共通なので、MI-E21の横幅が小さくなった分、カッチリ固定できるようにこのようなスペーサが付属する。 |
実際にMI-E21で録画を行う。ビデオレコードカードを挿して起動すると、自動的に録画アプリが立ち上がりビデオ入力された画面がモニタ表示される。なお、録画中は右のような画面になり、リアルタイムモニタはできないが、録画可能な時間が表示される。 |
録画オプションの画面。1分間あたりのおよその必要容量が表示される。 |
録画した画像を3つの解像度別に比較してみた。左上の160×120ドットでは、さすがに文字はつぶれて読めない。240×176ドット(スーパーファインモードではこれより若干小さくなる)が動きと画質のバランスはベストだ。なお、320×240ドットの画面は横位置になる。 |
なお、スーパーファインよりファイン、ファインよりノーマルのほうがフレームレートが落ちているが、これはファイルサイズを小さくするためにフレーム内での圧縮率を高めているためで、実際見比べてみるとノーマルやファインではのっぺりとつぶれて見える部分が散見する。毎朝の連続テレビ小説やニュースを15分程度録画して、通勤時間に見ておこう、といった用途なら240×176ドット/スーパーファインが一番ピタリだろう。
解像度 | 320×240ドット | 240×176ドット | 160×120ドット | ||||
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画質 | ファイン | ノーマル | スーパーファイン | ファイン | ノーマル | ファイン | ノーマル |
記録時間(64MB) | 約15分 | 約30分 | 約20分 | 約30分 | 約60分 | 約45分 | 約90分 |
フレームレート | 約5fps | 約5fps | 約10fps | 約7.5fps | 約5fps | 約7.5fps | 約3fps |
ビットレート | 約582.5kbps | 約291.3kbps | 約437kbps | 約291.3kbps | 約145.6kbps | 約194.2kbps | 約97kbps |
約1分間のファイルサイズ | 約3.9MB | 約1.9MB | 約2.5MB | 約1.8MB | 約1.0MB | 約1.3MB | 約768KB |
参考1:ビットレート(MPEG4) | 約416kbps | 約416kbps | - | 約272kbps | 約176kbps | 約211kbps | 約70kbps |
参考2:約1分間のファイルサイズ(MPEG4) | 約2.8MB | 約1.2MB | - | 約1.6MB | 約1.6MB | 約1.0MB | 約520KB |
ただし、“モバイルビデオ環境”といっても最大解像度は320×240ドットで、その場合のフレームレートは5fps程度。一番動きのスムーズな前述の240×176/スーパーファインでも10fps程度で、細かい模様や字幕などはかなり読みづらく、綺麗な映像で保存しようという用途には正直向かない。本機能は、週一のドラマなどをビデオで録画しつつも、家に帰ると疲れてバタンキュー、週末にまとめて見ていると貴重な休日がつぶれてしまう、といった現代的な悩みを通勤時間を有効活用することで解決したいという前向きな方にオススメしたい。ともかく、動画機能に興味を持たれた方は、一度店頭で実機を見て納得できるかどうか確認してほしい。