このページの本文へ

世界最速の座を再奪還?!「Barracuda ATA IV」が40GBプラッタを採用して突然登場!!

2001年07月05日 20時34分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
新商品

 何の前触れもなく、突然Seagate製HDDの新作「Barracuda ATA IV」がアキバに登場。60GB(型番:ST360021A)と、シリーズ最大容量となる80GB(ST380021A)の2種類が、7月末と言われていた発売時期を大幅に繰り上げて販売されている。“Barracuda ATA”は同社IDE HDDのパフォーマンスモデルシリーズの名称で、今回の製品は第4世代品。



Barracuda ATA IV
「Barracuda ATA IV」

 Barracuda ATA IVは、40GBプラッタを採用した回転数7200rpmのHDDだ。すでに5400rpmの製品としてはSeagateの“U Series 6”シリーズが店頭に並んでいるが、7200rpmのドライブで1プラッタの容量40GBを実現したのはBarracuda ATA IVがはじめて。回転数とディスク面密度の向上により、内部転送速度は555Mbit/秒(約69.3MB/秒)にまで達するという。あくまでカタログスペック上のことではあるが、ついにUltra ATA/66を超える“Ultra ATA/100対応”のドライブが登場したわけだ。ちなみに平均シークタイムは8.9m秒で、キャッシュは2MBを搭載している。



裏面
裏面。かなり角張ったデザインだ。ちなみに貼られているシールにはインストール手順が書かれている

 また、Barracuda ATA IVでは高速化にあたり“SoftSonic Motor”と呼ぶ流体軸受モータを採用。これにあわせて、丸みを帯びた外観が印象的だったデザインは、鋭角を取り入れた直方体へと大きく変わった。これらの仕様変更により、動作時2.0B、シーク時に2.4Bまで稼働音を静粛化したという。同社によれば、これは人間の聴覚では聞き取りにくいレベルの音とのこと(Seagateのニュースリリースでは、人間の可聴域は2.5B以上としている)。



デザインの変化
四隅はプラスチック製の緩衝剤らしきもので囲まれている。このあたりも振動の防止に一役買っているのかもしれない。ちなみにパッケージ表面は鏡のように磨かれていて、人の顔もはっきり映るほど
スペックシート
デザインの変更により、貼られているスペックシートのレイアウトももちろん変更になっている
緩衝剤
底面にはスポンジ状の緩衝剤を確認できる
Barracuda ATA IIIちなみにこれが従来製品「Barracuda ATA III」
販売中

 現在Seagateのウェブサイトにリリース以上の情報がないため断言は難しいが、現在流通しているIDE HDDで最速レベルに位置するものであることだけは間違いない。価格は60GBが2万4000円程度で80GBが3万円程度と“初物価格”になっているが、販売価格さえ他社のHDDと同程度にまで落ちてくれば、他社製品を駆逐する可能性すら感じられる。もちろん、パフォーマンスを求める人にとっては大本命と言えそうだ。



5日現在の価格情報

価格ショップ
ST360021A
\22,500USER'S SIDE本店
\23,780OVERTOP
\23,800コムサテライト3号店
価格提示なしBLESS ストレージ館
若松通商エルプラザ
若松通商LAN PLAZA
週末入荷予定TSUKUMO eX.
ツクモParts王国
ST380021A
\28,780OVERTOP
\29,800コムサテライト3号店
\30,800USER'S SIDE本店
価格提示なしBLESS ストレージ館
若松通商エルプラザ
若松通商LAN PLAZA
週末入荷予定TSUKUMO eX.
ツクモParts王国
【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ