何の前触れもなく、突然Seagate製HDDの新作「Barracuda ATA IV」がアキバに登場。60GB(型番:ST360021A)と、シリーズ最大容量となる80GB(ST380021A)の2種類が、7月末と言われていた発売時期を大幅に繰り上げて販売されている。“Barracuda ATA”は同社IDE HDDのパフォーマンスモデルシリーズの名称で、今回の製品は第4世代品。
「Barracuda ATA IV」 |
Barracuda ATA IVは、40GBプラッタを採用した回転数7200rpmのHDDだ。すでに5400rpmの製品としてはSeagateの“U Series 6”シリーズが店頭に並んでいるが、7200rpmのドライブで1プラッタの容量40GBを実現したのはBarracuda ATA IVがはじめて。回転数とディスク面密度の向上により、内部転送速度は555Mbit/秒(約69.3MB/秒)にまで達するという。あくまでカタログスペック上のことではあるが、ついにUltra ATA/66を超える“Ultra ATA/100対応”のドライブが登場したわけだ。ちなみに平均シークタイムは8.9m秒で、キャッシュは2MBを搭載している。
裏面。かなり角張ったデザインだ。ちなみに貼られているシールにはインストール手順が書かれている |
また、Barracuda ATA IVでは高速化にあたり“SoftSonic Motor”と呼ぶ流体軸受モータを採用。これにあわせて、丸みを帯びた外観が印象的だったデザインは、鋭角を取り入れた直方体へと大きく変わった。これらの仕様変更により、動作時2.0B、シーク時に2.4Bまで稼働音を静粛化したという。同社によれば、これは人間の聴覚では聞き取りにくいレベルの音とのこと(Seagateのニュースリリースでは、人間の可聴域は2.5B以上としている)。
四隅はプラスチック製の緩衝剤らしきもので囲まれている。このあたりも振動の防止に一役買っているのかもしれない。ちなみにパッケージ表面は鏡のように磨かれていて、人の顔もはっきり映るほど |
デザインの変更により、貼られているスペックシートのレイアウトももちろん変更になっている |
底面にはスポンジ状の緩衝剤を確認できる |
ちなみにこれが従来製品「Barracuda ATA III」 |
現在Seagateのウェブサイトにリリース以上の情報がないため断言は難しいが、現在流通しているIDE HDDで最速レベルに位置するものであることだけは間違いない。価格は60GBが2万4000円程度で80GBが3万円程度と“初物価格”になっているが、販売価格さえ他社のHDDと同程度にまで落ちてくれば、他社製品を駆逐する可能性すら感じられる。もちろん、パフォーマンスを求める人にとっては大本命と言えそうだ。
5日現在の価格情報
価格 | ショップ |
---|---|
ST360021A | |
\22,500 | USER'S SIDE本店 |
\23,780 | OVERTOP |
\23,800 | コムサテライト3号店 |
価格提示なし | BLESS ストレージ館 若松通商エルプラザ 若松通商LAN PLAZA |
週末入荷予定 | TSUKUMO eX. ツクモParts王国 |
ST380021A | |
\28,780 | OVERTOP |
\29,800 | コムサテライト3号店 |
\30,800 | USER'S SIDE本店 |
価格提示なし | BLESS ストレージ館 若松通商エルプラザ 若松通商LAN PLAZA |
週末入荷予定 | TSUKUMO eX. ツクモParts王国 |