ロキシオ・ジャパン(株)は24日、都内で同社設立を記念したオープニングプレゼンテーションを開催した。
ロキシオ・ジャパンは、米アダプテック(Adaptec)社のソフトウェア部門が独立した米ロキシオ(Roxio)社の日本法人。4月2日に資本金5000万円で設立された。
米ロキシオCOO Thomas J. Shea氏 |
米ロキシオCOOのThomas J. Shea氏は、2000年7月に米ロキシオが設立される以前の、米アダプテックのソフトウェア部門だったころからの売り上げを示し「2000年3月期の売り上げ高は1億2000万ドル(約144億円)以上で利益率は20%、過去5年間で80%の成長をとげた」ことを語った。また、同社のCD-R/RWライティングソフトなどの製品の市場シェアが「全米で70%」であることも明らかにした。
ロキシオ・ジャパン代表取締役社長の磯田周三氏は「米国での市場シェアは70%だが、日本では数十%。日本は激しい競争状態にあり、なかなか米国並みのシェアは難しい」と、競争が厳しいことを語った。
ロキシオ・ジャパン代表取締役社長 磯田周三氏 |
また磯田氏は「まだ日本法人を立ち上げたばかりであり、ベーシックをしっかりさせることが重要」とし、顧客へのサポート体制を拡充すること、特にウェブ上でのサポートを検討していることを話した。そして、今後の見通しについては「まだ数字は出していないが、シェアをあれこれ言うよりも、より簡単で、より使いやすい製品を目指す。その結果として市場でシェアが上昇するのであれば、それでかまわない」との考えを示した。
Windows XPに標準搭載
この席でShea氏は、米マイクロソフト社が10月25日に発売する『Windows XP』にCD-R/RW書き込み機能が標準搭載され、そのエンジン部分を同社が提供することを明らかにした。Shea氏によると、同機能は“パケットライトソフト”(※1)ではなく“プレマスタリングソフト”(※2)に近い仕組みになるという。
※1 “トラック”よりもさらに細かい“パケット”単位での書き込みを行なう。FDやMOのように、エクスプロ―ラー上でファイルをドラッグ&ドロップするだけでデータが書き込め、またデータを小さく分けて転送するためにバッファーアンダーランエラーが発生しにくい。※2 書き込む複数のデータから全体のイメージを生成し、一括して書き込みを行なう。音楽CDの規格を元にしているため、リードイン・リードアウト情報をディスクに書き込む。
WIndows XP。CD-R/RW書き込み機能が標準で搭載される |
同機能で、通常のパソコン用データファイルと同様に映像ファイルや音楽ファイルを書き込むことは可能だが、“オンザフライ”(※3)書き込みは行なえない。Shea氏は、不足している機能は製品版の『Easy CD Creator』で提供するとしている。
※3 ハードディスクに一旦ディスクイメージファイルを作成せず、直接ファイルを書き込む方式。