昨年、「美少女ゲームアワード2008」の主題歌賞を受賞し、今年は「アニメロサマーライブ2009」の出演も決定した彩音さん。
4月1日にはXbox 360用ゲーム「11eyes CrossOver」の主題歌「Endless Tears... 」を収録したシングルCDが発売。同22日にはPS2用ゲーム「トリガーハート エグゼリカ エンハンスド」の主題歌「GRAVITY ERROR」と、「メモリーズオフ#5 ~とぎれたフィルム~」の主題歌「あの空の果てまで」を収録したシングルCDがリリース予定だ。そして、4月18日からは、自身初となるソロライブツアー「彩音Live Tour 2009」を名古屋、大阪、東京の3大都市で開催する。そんな多忙な彩音さんに、2枚のCDリリースとツアーを控えた心境と意気込みを聞いてみた。
2枚のCDに収録されている曲は?
──1枚目の「Endless Tears...」について教えてください。
【彩音】 4月1日にリリースする「Endless Tears...」は、Xbox 360用ゲーム「11eyes CrossOver」のオープニング主題歌になっています。 以前、PCゲーム「11eyes -罪と罰と贖いの少女-」の主題歌も担当させていただいていて、移植するにあたり、新規オープニングをということでお話をいただきました。 PC版の主題歌「Lunatic Tears...」は、ゴシック系の曲だったり、コーラスが重ねられているような曲だったので、その雰囲気と「11eyes」のイメージを壊さないような曲になっています。
──「Endless Tears...」の作詞も担当されたとのことですが、いかがでしたか?
【彩音】 「Lunatic Tears...」と同じワードを使いたくないという気持ちはありました。ただ、作品の中で「赤い夜」がキーワードになっているので「赤」とか「夜」は「Endless Tears...」でも使いたいという思いがありました。
原作のLASSさんから、「赤い夜」は使わない方向でというお話があったため、「Lunatic Tears...」で使ったワードと「赤い夜」を使わないで、世界観を表現するには苦労しました。
あとは、英語の掛け合いになっているコーラスがあります。ここの歌詞は、なんて歌っているのかを探りながら聞いてもらえたらと思ってあえて表記していません。耳を澄ませて歌詞を引き出してもらえればと思います。
──書き上げた詞を歌った際、どんな思いを込めましたか?
【彩音】 作品をプレイしてくれているユーザーさんの視点もあるんですが、ライブで歌っているというのも頭のなかにあるので、私の中では「Lunatic Tears...」があって「Endless Tears...」という流れになっています。 「Endless Tears...」から入ってくるユーザーさんもいらっしゃるので「Endless Tears...」を聞いた後に“その前の作品はどうだったんだろう”と「Lunatic Tears...」を振り返って聞いてもらえるようになるといいなという思いを込めました。
──「Endless Tears...」のジャケット写真を拝見しましたが、教会で撮影されたのでしょうか?
【彩音】 結婚式場にあるチャペルで撮影させていただきました。ものすごく天井が高くて雰囲気があったんですよ。 私が着ているドレスは、結婚式場ということでウエディングにならないように気をつけて、デザイナーさんに世界に1着しかないドレスを作っていただきました。
──志倉千代丸さんが作詞作曲された「GRAVITY ERROR」ですが、初めて曲と歌詞を受け取ったときの感想は?
【彩音】 いままで私が歌ってきた歌詞よりも鋭いというか力強いというか、尖っている印象が強くて、歌詞の中にある「心のトリガーを」とかメッセージ性の強く、力強い男の子っぽい歌詞だなという印象を受けました。
──男の子っぽいというと?
【彩音】 そうですね、かっこいいといった感じです。私がいままで歌った曲は、アップテンポな明るい曲や「嘆きノ森」みたいなダークな世界観がある曲、「Endless Tears...」みたいなゴシック色の強い作品でしたが、それらの曲とはまた違った雰囲気のある曲だなという印象がありました。歌い方もちょっと力強く、感情を詰め込みすぎない歌い方に挑戦しているんですよ。
──これまで多くのゲームの曲を歌われていますが、シューティングの曲は初めてですね。歌ってみていかがですか?
【彩音】 シューティングゲームが大好きで、よくやるので、とても光栄に感じています。
──シューティングゲームが大好きということは、この曲への思い入れは強そうですね。
【彩音】 はい。実際にプレイするときにオープニングが流れる様子を、早く見たいと思っています。
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