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絵作りの裏技公開──ペンタックス「K20D」と「K200D」の開発者に聞く(後編)

2008年04月04日 20時15分更新

文● 小林 伸(カメラマン)

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「もっとやれる」か「ここまで」かの判断が難しい


── K200Dは最高感度のISO 1600で撮ってもそんなにノイズがないと思いました。K20DはISO 3200もありますが、こっちもまだまだ上げられるんじゃないかなと。

堀田 K200DのノイズレベルはK10Dよりは改善されています。画質の改善はギリギリまでやっているので、このスペックで行こうというジャッジポイントに悩む面はありますね。

平井 画質って最初は苦労するんですが、最後にものすごい速度で上がっていくもんなんですよ。

DA 55-300mm F4-5.8 ED

最近追加された「DA 55-300mm F4-5.8 ED」。一般的な望遠レンズより長い300mmの焦点距離を持っているのが特徴

── それならぜひファームウェアのアップデートを期待したいですね。

畳家 補足しておくと、ボディー内RAW現像を利用すると、増感処理が行なえます。それも活用してほしいですね。

── オートホワイトバランスは上限が8000Kで、下限が4000Kまでだと思うんですが、その下まで広げられないものでしょうか。4000Kだとタングステン光が入りませんよね。例えば、ホテルのラウンジなどでは、照明が白熱球で、さらにバリエーターを使って電圧を落としているケースも多いと思うんですよ。そうなると、2900Kより低い波長になる場合もあるでしょう。ストロボを使えばいいのでしょうが、雰囲気を残したい場合もあるので。

平井 これはどういう考え方でやるか、悩むところですね。例えば、装着するレンズで色味が微妙に変わってくる場合があって、できればマージンを広くとって、おおざっぱなところで切り替えてほしいという部分もあるんですね。ちなみに、ホワイトバランスをプリセットで「白熱灯」(2850K)に設定しても、デフォルトでは(これで決めうちではなく)前後に少しゆとりを持ったバランスが選ばれるようになっています。

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