Palit「GeForce 9600GT Sonic」「GeForce 9600GT」
「DisplayPort」搭載VGA初登場! 肝心のDisplayPortケーブルは……
2008年02月28日 21時30分更新
既存のDVIを超える高解像度デジタル映像出力を実現する新規格「DisplayPort」を初めて搭載する「GeForce 9600 GT」搭載のビデオカード「GeForce 9600GT Sonic」がPalitから発売となった。
「DisplayPort」はVESA(Video Electronics Standards Association)が策定した次世代デジタルインタフェースのひとつ。すでに普及が始まっているHDMIと同様に1本のケーブルで映像信号と音声信号を送ることができる。ケーブル内の信号線1本の信号伝送速度は最大2.7Gbps。これを4本束ね1本のケーブルとすることで、信号伝送速度は最大10.8Gbpsとなる。
実際に「DisplayPort」を備えるビデオカードとしては、先週Gainward製「Bliss 9600 GT 512MB GS」のサンプル版がアキバではお目見えしたが、発売されたのは今回のPalit「GeForce 9600GT Sonic」が初めてとなる。
製品はPalit製VGAの特徴となりつつある2スロット仕様のオリジナル大型ファンを備えたもので、2段ブラケット部には「DisplayPort」のほか、HDMI×1/DVI×2/SPDIFを搭載。コア/メモリクロックも700MHz/2000MHzとなるオーバークロック仕様となる。
その他、搭載メモリはDDR3 512MB。付属品はDVI→D-SUB変換コネクタ1個や、電源変換ケーブル、SPDIFケーブル(内部接続用と外部接続用が1本)などで「DisplayPort」用のケーブルは付属しない。価格はドスパラ秋葉原本店で2万3800円となっている。
なお「DisplayPort」を備えている機器としてはデルの30インチワイド液晶ディスプレイ「3008WFP」が発表済みだが、販売は確認できていない。
また、同時にリファレンスクロックの650MHz/1800MHzで、2スロット仕様のオリジナル大型ファンを搭載する「GeForce 9600GT」も発売中。こちらはブラケット部がHDMI/DVI/TV-OUTとなるモデル。前述の「GeForce 9600GT Sonic」も含めて「GeForce 9600GT」を採用したHDMI搭載モデルは初登場だ。こちらも販売しているのはドスパラ秋葉原本店で価格は2万2800円となっている。