米ネバダ州ラスベガスで、今月7日(以下現地時間)から10日まで開催されている「2008 International CES」にて、Blu-ray Disc Association(以下BDA)が7日夕方にプレスカンファレンスを開催し、Blu-ray Discの現状と今後の展開について、各映画配給会社と共に語った。
出席者は、BDA北米議長のアンディ・パーソンズ(Andy Persons)をはじめとして、Twentieth Century Fox Home Entertainment(20世紀フォックス)社のダニー・ケイ(Danny Kaye)氏、Sony Pictures Home Entertainment(ソニー・ピクチャーズ)社のディビッド・ビショップ(David Bishop)氏、Walt Disney Studios Home Entertainment(ウォルト・ディズニー)社のボブ・チャペック(Bob Chapek)氏、Warner Home Entertainment(ワーナー)社のロン・サンダース(Ron Sanders)氏、Lionsgate(ライオンズゲイト)社のスティーブ・ビークス(Steve Beeks)氏と、そうそうたるメンバーがそろっていた。
BDA北米議長のパーソンズ氏は、2007年の北米での売り上げを例にとり、ソフトウェアの売り上げ比ではBDが64%、HD DVDが36%と差が広がっていることを述べた。さらに世界でのハードウェア販売台数比では、PS3の販売もあってBDが85%、HD DVDが15%と圧倒的な差を誇っている。
21世紀FOXのケイ氏は、BDプレーヤーの販売数について、2007年にはBDプレーヤーが50万台、PS3が300万台と述べ、2008年にはこれにBDプレーヤーで200万台、PS3で400万台の上積みがされるとしている。これにより売り上げも現在の1億7000万ドル(約185億円)から10億ドル(約1090億円)規模まで拡大される見通しだ。
また、DVDの普及曲線を元にDVDから次世代となるHDメディアへの世代交代が本格化するには、転換期として3~4年が必要となると説明。その際に前世代メディアの売り上げが低下することで、市場がやや停滞しているように見えるが、その後急速にシェアを伸ばしていくという。
ワーナーのサンダース氏は、HD DVD陣営からBD陣営への転向について、「消費者はBDを選択しており、BDを選択することが消費者へのベストな選択になる」と語った。