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【中国IT小話】 謎の規格「CH-DVD」の風向きも微妙?

東芝HD DVD撤退報道、未発売の中国でも「なぜか大騒ぎ」

2008年02月18日 00時45分更新

文● 山谷剛史

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 次世代DVDディスク規格競争で、東芝がHD DVDから撤退し、Blu-ray Disc(中国語名は藍光DVD)に規格が一本化されるようだ。これは各メディアで報じられたところなのでご存知の読者は多いかと思う。

HD DVD

HD DVDのロゴ



 この話は対岸の中国でもIT系ニュースメディアで話題となった。中国では公式ルートではまだHD DVDが発売されていないにも関わらずだ(Blu-rayは今年に入ってプレーヤーが限定数で販売された)。メディアではNHKの報道をはじめとした、日本の各誌のニュースを訳したものを淡々と伝えている。中国のウェブニュースには必ず、感想掲示板が存在するので、このニュースの感想を見てみた。

 そのコメントの主流を占めたのは

  • 「規格が一本化されてよかった」
  • 「ソニーはでかかった」
  • 「東芝の撤退には武士道精神を感じる」
  • 「Xbox 360のHD DVDはどうなっちゃうの?」(ちなみにXbox 360も中国では公式には未発売)
──といった至極無難なコメントだ。

 中には中国ではHD DVD製品は未発売にも関わらず、「惜しい規格をなくした」とか「買った人間はどうなるんだ?」なんて未発売の国のコメントとは思えないようなものもある。

 さらには「うちはいまだにVCDが現役だぜぇ!」とか「海賊版製造メーカーは規格が統一されたんでほっとしたんじゃないか」といった中国ならではのコメントも出た。

 本題と関係ないコメントもあった。その中国のニュースではNHKのニュース番組の番組終了直前で紹介される「今日のニュースリスト一覧」をキャプチャーした画像を掲載したのだが、「東芝 HD DVD事業撤退で最終調整」の下に「中国警察当局 製品の箱を運び出し」「製造日異なるギョーザ“擬陽性”」と表示されていたことから、「中国警察当局が…なんだって?」というコメントをきっかけに毒餃子事件についてのコメントが混ざる事態に。

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