ELPIDA初のDDR2-1066正式対応チップを搭載するというKingston製DDR2メモリモジュール「KVR1066D2N7K2/2G」がアークに入荷。今日から販売が始まっている。
チップメーカーによるDDR2-1066正式対応メモリとしては、先月センチュリーマイクロ製の「CK1GX2-D2U1066/MIC」が極少量出回った経緯があるが、同モジュールで採用されていたのはMicron製チップだった。今回登場したのはELPIDA製チップを採用した製品で、もちろんELPIDAとしては初のDDR2-1066正式対応チップとなる。
製品は1GBモジュール2枚セットで、レイテンシは7-7-7、動作電圧は1.8V。チップの型番は“E5108AJBG-1J-E”で製造プロセスは70nm。
ただしアークによると「SPD Ver1.3(①1066-7-7-7②800-6-6-6③667-5-5-5)は現在のところJEDECで制定されていない為、BIOSで認識可能なマザーボードがほとんどない。場合によりBIOSのメモリスピードを手動で設定していないと起動しないケースがある」とのこと。例えばDDR2-1066に対応していないインテル系チップセットではDDR2-800として起動、またNVIDIAやAMD系チップセットでは一部例外を除き手動設定後でないと起動しないケースが多いといった具合だ。
もちろん定格の1.8Vで動作するDDR2-1066チップという意味では、ELPIDA製チップとはいえオーバークロッカーには気になる存在。またAMDの主張虚しく(?)、今後JEDECで認証されるかどうかも定かではないDDR2-1066自体が幻の規格となるかもしれず、メモリマニアなら思い切って買ってしまうのもいいかもしれない。価格は1万3800円となっている。