CEATEC JAPAN 2007開幕
【CEATEC JAPAN 2007 Vol.1】MSが家電業界を巻き込む!? 新コンソーシアム設立へ
2007年10月02日 20時17分更新
CEATEC JAPAN 実施協議会などが主催するエレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2007」が2日に千葉県・幕張の幕張メッセで開幕した(6日まで)。開幕に先立ち、マイクロソフト(株)のデジタルライフ推進担当者がキースピーチノートを行なっている。
キーノートで登壇したのは、同社執行役専務で、デジタルライフスタイル推進・OEM担当の眞柄泰利氏。同氏は「パソコンとかソフトウェアとかハードウェアとかは、もう独立では成り立たない」とし、家電製品などとの融合が不可欠であると述べた。
その上で、4つのブレーススルーとして以下の事項を挙げた。
- (PC/IT)業界での協業
- (PC/IT以外の)異業種との協業
- 異業種との連携によるサービスの革新
- ユーザー参加型の新しい価値の創造
特にユーザー参加型のビジネスモデルができあがっていることは「企業側としては想定外のことが起こっている」とし、これまで以上に「お客様の声を聴くことが極めて重要」になっていると語った。
それらを踏まえて、同社としては以下の4つのカテゴリーを柱として展開していくという。
- Digital Memories(デジタルビデオや写真の取り込みや保存など“思い出を残せるもの”)
- Productivity(Offce製品やモバイル端末など“便利なもの”)
- Digital Entertainment(Media CenterやXbox 360など“エンターテイメント”)
- Communication(Windows Live Spaceなど“コミュニケーションツール”)
これらの展開には、パートナー企業との協業が不可欠であることを強調し眞柄氏は、今年11月に「Windows Digital Lifestyle Consortium」(ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム)を設立することを表明した。
このコンソーシアムは、パートナー企業とともに異業種企業やユーザーを巻き込んだマーケティング活動を行なうことが目的で、例えば10月26日に秩父宮ラグビー場(東京都・港区)で開催されるラグビーの試合(東芝vsサントリー)に合わせ、ラグビー場をホットスポットエリア化する「デジタルアミューズメントスタジアム@秩父宮」を実施する。そのような試みから新たなサービスやニーズが生まれてくることにも期待しているという。
現在、早期賛同メーカーとして、日本電気(株)、シャープ(株)、富士通(株)、(株)東芝が参加しているが、今後11月の総会までに参加企業を増やしたい、としている。また、ユーザーに向けて、マイクロソフトが提案するデジタルライフを体験できる店頭キャンペーンも行なっていくという。
このほか、パートナー企業との協業による新サービスの発表も行なわれた。これを含め、CEATEC JAPAN 20007の模様は追ってレポートする。