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ソニーの有機ELテレビも一般公開

【CEATEC JAPAN 2007 Vol.8】有機ELに次世代液晶、百花繚乱の最新テレビ

2007年10月04日 16時57分更新

文● 編集部 太田 渉

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 2日から開催された「CEATEC JAPAN 2007」では、各社から次世代技術を採用した最新テレビが出展された。(株)ソニーからは、1日に発表された有機ELディスプレーを搭載したデジタル放送対応テレビ「XEL-1」(関連記事)が一般に初公開されたほか、(株)日立製作所やシャープ(株)、(株)ビクターからも参考出品ながら新型テレビが初公開された。

ソニーのXEL-1はやっぱり薄かった!!



 さて、そのXEL-1だが、テレビとしては小さい11型なうえ、展示スペースは柵で囲まれていて、目の前でじっくり見ることができない。それもあって、正面に立って画質を見ようというよりも、横から見てその薄さに感心するという人の方が多かった。やはり最薄部3mmという薄さはインパクトは大きいようだ。また薄さ以外にも、ディスプレーに映っていた映像は1000000:1以上という高コントラスト比で陰影がはっきり出ており、まるで実物がその場にあるように見えた。

薄さと色再現度が際立つXEL-1

薄さと色再現度が際立つXEL-1

右斜めから見た図

右斜めから見た図。パソコンデスクに設置したらちょうど良いサイズかも知れない



シャープでは、次世代TV「WALL」を参考展示



 シャープのブースでは、AQUOSに次ぐ次世代の液晶テレビ「WALL」(仮称、関連記事)の参考展示が行なわれていた。出展されていたのは52V型で、コントラスト比は100000:1、色純度はNTSC比150%と、ソニーのXEL-1にはコントラスト比で及ばないものの、色再現性では上回っていた。

正面から見た図

正面から見た図。既存の液晶テレビとは一線を画す色鮮やかさを実現している

横からみた図。ディスプレー部分で20mm。最厚部で29mmとなっている。

横からみた図。ディスプレー部分で20mm。最厚部で29mmとなっている。



日本ビクターでは、バックライトにLEDを使用した液晶テレビや、
厚さ20mmの液晶パネルを出展



 日本ビクターのブースでは、液晶ディスプレー用高画質エンジンLSI「GENESSA」(ジェネッサ)についての展示が行なわれていた。180Hzでの3倍速駆動デモや、8bitの信号から12bitの信号を生成し、ガンマ処理などの補正を行なう「Real Bit Driver」(RBD)、動画に対して3次元ノイズリダクションを施す「アイ・クリアモーション ノイズリダクション」など、これらの技術を適用した映像と適応していない映像を見比べることができる。

180Hz駆動(左)と60Hz駆動の比較デモ

180Hz駆動(左)と60Hz駆動の比較デモ。180Hzはテロップの動きがより滑らか

「Real Bit Driver」のデモ。左(RBDオン)のほうが色味が深い

「Real Bit Driver」のデモ。左(RBDオン)のほうが色味が深い

 また、バックライトにLEDを使用した液晶テレビや、厚さ20mmの液晶パネルを搭載した薄型テレビなどが参考展示されていた。

右がLEDバックライト採用の液晶テレビ。低消費電力ながら、NTSC比で116%という色再現と、5ms以下という高速な動画応答速度を実現

右がLEDバックライト採用の液晶テレビ。低消費電力ながら、NTSC比で116%という色再現と、5ms以下という高速な動画応答速度を実現

参考展示されていた42インチの液晶テレビ。液晶パネル(右)の厚みは20mm、サイドのベゼルの厚みは13mm

日立も新型テレビを参考展示



 日立も最厚部25mmの次世代液晶テレビの参考出展を行なっていた。ブース内のクローズドブースに展示されており、次世代液晶テレビの見るために参加者が列を作っていた。参考出展のため詳細は不明だったが、コントラスト比や色再現性が高く感じられた。2009年の発売を目処に開発中で、液晶テレビとプラズマテレビのラインナップに追加する形で販売する予定という。

細かい仕様はまだ不明だが、日立製作所も次世代薄型テレビとして32V型の液晶テレビを参考展示していた。厚さ25mmでディスプレーにIPSパネルを採用している



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