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ドルビーの液晶テレビ向け新技術が日本初公開!

【CEATEC JAPAN 2007 Vol.7】LEDバックライト液晶をより高画質にする「ドルビービジョン」とは?

2007年10月03日 22時07分更新

文● 編集部 橋本 優

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 今月1日付けで米ドルビー・ラボラトリーズ(Dolby Laboratories)社の100%子会社として設立されたDolby Japan(株)。そのDolbyはテレビ向けの新技術「ドルビービジョン」を発表し、会場で積極的にデモンストレーションを行なっている。CEATEC JAPAN開催に合わせ、米国から来日した担当者に話を伺った。

今回お話をお伺いした米ドルビー・ラボラトリーズ社の担当者たち。右が映像担当のグイドー・ボルトリーナ氏で、中央が音響担当のジャック・ビューザー氏

LEDバックライト液晶向けの「ドルビービジョン」

 「ドルビービジョン」は、LEDバックライト搭載液晶テレビ用の画質向上技術だ。個々のLEDを制御し、部分に応じて輝度を調整する「局所輝度制御」を行なう「ドルビーコントラスト」技術に、ダイナミックレンジを広げる同社の「ハイダイナミックレンジ」(HDR)処理技術を組み合わせたもの。

左は通常のCCFLバックライトを採用した10bit液晶ディスプレーで、右はLEDバックライトにドルビービジョンを組み合わせた8bit液晶ディスプレー。右のほうが黒が締まって見える

 通常の冷陰極蛍光ランプ(CCFL)をバックライトに採用する液晶と比べ、黒色がより忠実に表示され、コントラストが向上。メリハリのある映像を表示できる。

左の映像をバックライトのみの状態にしたのが右。部分部分で明るさが異なっており、映像の輪郭がうっすら現れている

 米ドルビーの映像技術マーケティングディレクターのグイドー・ボルトリーナ(Guido Voltolina)氏によると、この技術はコストと品質に幅を持たせることが可能だという。同じインチの液晶テレビでもLEDをより多く搭載したもののほうがバックライトを細かく調整できるため、ドルビービジョンの効果を最大限に引き出せる。逆にLEDを少なくすることでこの技術の効果は半減するが、テレビ自体のコストを抑えることができるのだという。

音声ボリュームを均一に保つ「ドルビーボリューム」

「ドルビーボリューム」のデモアプリケーション

「ドルビーボリューム」のデモアプリケーション

 今回はもうひとつ、「ドルビーボリューム」と呼ばれる、音声ソースの音声ボリュームを均一に調整する技術についても説明を聞くことができた。簡単に言うと、チャンネル変更などで音声ボリュームの異なる番組に切り替える際、ボリュームを自動調整して極端に大きな音、もしくは小さな音にならないようにするもの。

 この技術は単に音声ボリュームを変更するだけでなく、音声ボリュームに応じて低域、中域、高域の音を個々に調整する。これは音量によって帯域ごとの感度が変化する、という人の耳の特性に合わせたもの。例えば焚き火の前で人が話をしているシーンがあり、このボリュームを下げるとする。通常は音声は全体的に均一に下がるが、ドルビーボリュームでは人の話のボリュームは下がるが、焚き火の「パチパチ」という音はそれほど下がらない。このためバランスの取れた音声を楽しめる。

日本での展開は?

 「ドルビービジョン」も「ドルビーボリューム」も、これから日本のメーカーに対してアピールしていく技術で、具体的な製品への実装の予定はまだない。「ドルビーボリューム」に関して、米ドルビーのテクノロジーエバンジェリストディレクターのジャック・ビューザー(Jack Buser)氏は「テレビのボリュームの不均一は、アメリカ、ヨーロッパ、日本などグローバルな問題だが、特に(家と家が密集している)日本においては著しい問題なのではないか」と指摘。「(日本市場はドルビーボリュームに)強いニーズがある」と自信を見せた。

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ちなみに、取材のお土産にもらった冊子(非売品)。内容はやっぱりゲーム中心だ

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