前回のコラムで、“iPhoneのヨーロッパ事情”について書いたが、米国での発売日もいよいよ決まり、iPhone熱が高まっている。
メディアも意表を突かれたiPhoneの発売日
アップルは、いつも他社とはひと味違った、スマートなアプローチで、コンシューマーの心に訴えかけてくるが、告知の方法もそうだ。3日の日曜(現地時間)に、3種類のテレビCMが公開され、その最後で“Coming June 29”というメッセージが流れた。
翌日、米国メディアの多くが、「iPhoneの発売日が同社CMによって告知された」という取り上げ方をしていた。メディアも消費者のひとりとして、iPhoneの発売タイミングを知るというのはアップルらしいアプローチだ。消費者に対する“ダイレクトなアナウンスメント”というスタイルを採ることで、逆にメディアに話題を提供したようにも見える。
メディアは、この目玉商品がどこまで市場に食い込むのか、あるいはどう市場を動かしていくのかに熱いまなざしを向けている。
便乗商売も登場
ロイターが配信した4日付けのビデオヘッドラインでは、オークションサイト“ebay”で、iPhoneに関連するドメイン名が、数百~数千ドル(数万円から数十万円)の高値で出品され、にぎわいを見せていると紹介されていた。実際にebayで検索をかけてみると、確かにずらずらと出てくる。
例えば“freeNewiPhone.com”というドメイン名が即決価格で2500ドル(約30万円)、29の関連ドメイン名をひとつにまとめた出品では即決価格が3600ドル(約43万8000円)といった具合だ。

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