コードネームは“ミラノ”
タッチスクリーン製品といえば、マイクロソフトも先週、『Microsoft Surface』という製品を発表した。
30日に放送された、NBC放送の“Today Show”では、マイクロソフトのプロダクションスタジオで、レポーターが製品を前にして、ビル・ゲイツ氏から直々に説明を受ける様子も紹介された。
テーブル型で、30インチという大型画面のスクリーン中には、コンピュータ機能、5台のカメラ、プロジェクターなどが搭載されている。同日の“TODAY”の記事では、コードネーム“Milan”(ミラノ)から、“Surface”(サーフェス、英語で表面の意味)として解禁されたこの製品は「5年間にも渡って、トップシークレットで開発されてきたもので、ゲイツ氏がマイクロソフトの一線を退くまでの残り1年の間に、手がける大きなプロジェクトのひとつである」としている。
Microsoft Surfaceは、複数人で同時に利用することもできる。Wi-Fi搭載のデジカメを上に置くと、即座に写真が表示されたり、オーダー用のメニューを表示して、そこからクレジットカードを使って注文する、いったこともできるようだ。こういった説明をするゲイツ氏は実に楽しそうだ。
価格は、5000~1万ドル(約60万8000~121万6000円)と多少張ることもあり、最初はホテルやカジノといった限られた場所で利用されるという。
とはいえ、10年ちょっと前までは、パソコン用の液晶ディスプレーでも、15~17インチのもので40万円ぐらいの価格であった。それを考えれば、このSurfaceが一般ユーザ向けのパソコンとして、広く出回る価格になるのもそれほど未来の話ではないのではないか。
“Populer Mechanics”(関連サイト)でも、開発者へのインタビューと、実際にSurfaceを使っている様子を見ることができる。個人的には、iPhoneよりもインパクトを受けた。それは筆者がケータイ世代ではなくパソコン世代だから、なのかもしれない。
筆者紹介-遠竹智寿子
外資系コンピュータメーカーのマーケティング部、広報部の勤務経験を経てフリーランスとして独立。ITジャーナリストとして調査、記事執筆を手掛ける一方で、企業向けコンテンツ企画やマーケティング調査などを手がける。 また、コミュニケーションスキルやIT・英語教育分野における研究、事業活動も行っている。現在、 月刊asciiに『マインドマップ「超」仕事術]『深化するCSR』を、アスキービジネスに『ビジネスマインドエッセンス』を連載中。
次回は6月19日(火)ごろに掲載します。
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