音楽愛が30%、機材愛が70%
── YouTubeにDEVOの「Mongoloid」が上がっていましたが、ああいう時代の音楽はよく聴くんですか?
Denkitribe エレクトロパンクっぽいものが好きなんです。DEVOやディペッシュモードは良く聴いているんですよ。外国人ウケするネタをと思ったときに、僕の引き出しの中にDEVOしかなかったんですね。
DEVO「Mongoloid」──Denkitribeとしては珍しいカバー曲
── DEVOをカバーしているので、実はこの人、オレと同じくらいのおっさん(40代)なんじゃないか、と思っていたのですが(笑)
Denkitribe YouTubeのインサイト情報を見ると、僕の動画を見ているのは30~40代なんですよね。だから新しいのをやるよりも、おっさん臭いものをやった方が受けるかなって。
── まんまと受けました(笑) その他の曲はどんなことを意識して作っていますか?
Denkitribe 僕の音楽に対するモチベーションは30%程度で、70%程度は機材に対する愛情なんだと思うんですよ。だから曲を作るときも、この機材ならこんな曲調が面白いに違いない、そういう風に発想を膨らませて行きます。
── 電子楽器を操作しているだけの動画なのに、エモーショナルなものを感じて驚くわけですが、それはどう自己分析していますか?
Denkitribe 「シンセサイザークロニクル」(学研・大人の科学別冊)で、ローランド創業者の梯郁太郎さんが「レコード以前は映像と音声は一緒だった。でもレコードで音だけ売るようになった。コンピューターの普及で、それがまた一緒になる」という意味のことをおっしゃっていました。やはり演奏シーンと音は切り離し難いものがあると思うし、そういうアプローチを考えてやっています。