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お金ではなくモノを稼ぐ――ニコニコ生放送・伊予柑さんの狙い

2010年04月10日 12時00分更新

文● ノトフ

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伊予柑氏ひきいる放送集団「NKH」のカメラ、パナソニックの「AJ-D200」。もちろん業務用だ

 ネットで誰でもライブ放送が出来るサービス「ニコニコ生放送」が始まってから1年と4ヵ月が経つ。その中で、「双方向通信」というネットの可能性を模索しつづけている、ひとりの男性がいる。伊予柑氏だ。

 前回の記事で紹介した百花繚乱氏がニコ生界最高の「演者」(パフォーマー)とするならば、伊予柑氏はニコ生界最高の「企画屋」(プロデューサー)。伊予柑氏の生放送で注目すべきはその企画の妙にある。

 彼が制作してきたのは、知らない人の家を泊まり歩く「おい、ゆとり!明日泊めてください!」や、渋谷で歩いている人の服をもらうという「おい、ゆとり!お前の服ください。in渋谷」といった生放送番組。視聴者とのコミュニケーションを交じえ、放送そのものに誰もが参加出来るというスタイルを確立し、見事に番組を成功させている。



 彼の活動は個人の枠にはとどまらず、最近では「NKH」(ニコ生企画放送局)という放送グループを作りだした。カメラやマイクを複数台使いこなし、プロ顔負けの生放送番組を制作している。

 そんな伊予柑氏はなぜここまで「生放送」にこだわり続けるのだろう。そして、彼が見ているネット放送ならではの方法論とはどんなものなのか? 今回は都内にあるNKHの「スタジオ」におじゃまし、ライブメディアの突端に立つ、伊予柑氏の思考に迫った。

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