新型コロナウイルス感染症の感染拡大による政府からの休校要請を受け、小中高校などで臨時休校が広がっている。文部科学省が実施した調査によると、3月4日の時点では公立の小中高校の99%が休校措置を取っていたという。このような状況を踏まえ、さまざまな企業が休校支援サービスに乗り出しているのは皆さんもご存じではないだろうか?
たとえば、各出版社は漫画や小説、ライトノベルなどの無料公開に踏み切っている。本コラムでは「各出版社が手がけるコンテンツが無料になった」というニュースそのものではなく、少し視点を変えて各出版社が無料公開の取り組みを発表した日時や、その反応に注目してみたい。
休校要請の表明からわずか1日6時間後に無料に
まずは、各出版社が最初に無料公開を発表した日時を順に振り返っていこう。なお、メディア向けのニュースリリース発表と、編集部などのTwitter公式アカウント発表の両方がある場合は、発表日時が先だった方を採用した。
安倍首相が全国一斉の休校要請を表明したのは2月27日の18時過ぎ。小学館の少年サンデー編集部が公式Twitterアカウントで、『ハヤテのごとく!』『史上最強の弟子ケンイチ』『結界師』の全巻を無料公開すると発表したのは、そのおよそ1日6時間後の2月29日0時6分。僕が調べた限りでは、これが各出版社の中でも最初の動きだったようだ。
少年サンデー春休み応援企画
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) February 28, 2020
皆様の春休みが楽しくなるよう、春休み応援企画を実施します!
第一弾として「ハヤテのごとく!」「史上最強の弟子ケンイチ」「結界師」を、全巻無料で公開!
3/7の24時までの期間限定です!
■iPhonehttps://t.co/jV6zdnvRZ5
■Androidhttps://t.co/BbChQRDbLs pic.twitter.com/NsXK16KERU
2月29日は土曜日なので、該当ツイートは金曜日が終わって間もなく投稿されたことになる。実際に編集者がツイートしているとしたら、かなりの深夜労働だが、これから週末と臨時休校を迎える子どもたちの余暇の受け皿として、これらの漫画は打ってつけだったと言えるだろう。
この連載の記事
- 第319回 歌声合成ソフト「UTAU」でオリジナルキャラを歌わせてみた
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- この連載の一覧へ