Androidスマホのほか、最近では小型モバイル機器の多くが採用しているmicroSD(microSDHC/microSDXC)。以前はスマホの写真や楽曲の保存先としての利用が中心だったが、今では4Kムービーの撮影や、動画やハイレゾ音源の持ち歩きなど、高速さと容量の両方を求められることが増えてきた。今どきのmicroSDの選び方と、代表的な製品の実際の性能についてベンチマークテストで見ていこう。
【最新版】microSDのスペックの読み方
microSDを選ぶ際に重要なのは、データの保存容量とデータの読み込み速度、書き込み速度だ。
データ容量は現行製品では4GB~256GBまでが一般的。4Kムービーや写真の撮影、動画や音楽を大量に持ち歩く場合は大容量モデルがオススメだ。データの読み込み、書き込み速度は、4Kムービー撮影やPCとファイルをやりとりする際の速度が違ってくる。
とはいえ、とにかく大容量かつ超高速のmicroSDとなると、1万円を超える高額モデルになってしまう。必要な容量と速度を決めて、手ごろな価格のmicroSDカードを選ぶようにしよう。
【その1】microSDの容量と種類
microSDをよく見てみると、容量とmicroSDのロゴが大きく記載されている。microSDHCとmicroSDXCの大きな違いは最大容量だ。4GB~32GBまでならmicroSDHC、64GB以上のモデルはmicroSDXCとして販売されている。
注意点として、やや古いスマホやモバイル機器、1万円台の低価格SIMフリースマホなどでは32GBまでのmicroSDHCしか利用できないことがある。大容量のmicroSDを購入する場合は、利用する機器が対応する規格も調べておこう。
容量あたりの価格が安いのは、2017年8月時点では32GBと64GBモデルとなっている。これは部品の製造コストや販売数のバランスの影響によるもので、必ずしも低容量だから安いというわけではない。
逆に、200GBまたは256GBモデルなどの大容量microSDは、種類が少ないこともあって高価だ。また、4Kムービー撮影などに向いた、データの書き込み速度が高速なモデルは少ない。現状は、大容量のハイレゾ楽曲ファイルを持ち歩く高音質デジタルオーディオプレーヤーなど、読み込み中心の用途で使われることが多い。
【その2】microSDの速度はクラス表記で確認する
microSDカードの速度を示すのが、表面に記載された「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」という3種類のロゴだ。
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