iPadに近いタッチ操作。UIも指先向けに最適化
タッチ操作の反応はiPadに近く、シングルタップやダブルタップ、スワイプ、ピンチによる拡大・縮小、スクロールなどを軽快に行えます。複数の指を使うジェスチャー操作にも対応します。
上の動画を見るとわかるように、指先のタッチ操作によるドローイング、オブジェクトの移動と拡大・縮小などグラフィックデザイン系のアプリケーションを操作する時にもMacBook Proの新しいスクリーンが活きてきます。
Logic Proでは、画面に表示した鍵盤を複数の指で弾くように演奏できます。タッチは指による操作が基本で、Apple Pencilには対応しません。
メニューバーをタップした時のプルダウンメニューは、ポインタで選択して開いた場合とは表示が変わります。指先で操作しやすいように、縦に並ぶメニュー項目の間隔が少し広がるのです。また、macOSのウインドウ左上にあるクローズボタンも、指先で押しやすいように拡大してポップアップします。
本体は少しコンパクトに
本体はタッチ対応モデルのほうが軽くなりました。同じM5 Pro搭載モデルで比べると、14インチは1.38kgで0.22kg、16インチは1.82kgで0.32kg軽くなっています。実機を持ち比べた印象では、重量差そのものは「言われてみればわかる」程度です。一方で、タッチ対応モデルは本体が少し薄く、縦横のサイズもコンパクトになっており、その違いは手に取ってはっきり実感できました。
タッチ対応モデルには、Macとして初めてDynamic Islandも搭載されました。ライブアクティビティは最大2件を同時に表示できます。なお、iPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro MaxのDynamic Islandは、ライブアクティビティを最大3件まで同時に表示できます。
本体側面のThunderbolt 5、HDMI、MagSafe 3、SDXCカードスロット、ヘッドフォンジャックなどの接続端子は、Liquid Retina XDRディスプレイ搭載モデルと共通です。
価格は、PROLED XDRディスプレイ搭載モデルが49万9800円から、Liquid Retina XDRディスプレイ搭載モデルが33万9800円からです。タッチ対応の有無だけでなく、ディスプレイとチップの違いも含めて選ぶことになります。
タッチ対応の新しさをより強く打ち出してほしい
MacBook Pro with touchは、MacBookシリーズの順当な進化を果たした最上位モデルです。タンデムOLEDを採用したPROLED XDRディスプレイの美しさと滑らかなタッチ操作には、フラッグシップらしい風格が感じられます。
ただし、タッチ対応ノートPCも有機EL搭載ノートPCも、Windows PCではすでに特別な仕様ではありません。Macにこれらの機能が加わったこと自体は歓迎できますが、今回のモデルが革新性まで打ち出せているかというと、正直なところ、もう一押しが欲しいと感じました。
たとえばディスプレイを180度まで開いてApple Pencilで描けたり、MacBook Proならではの新しいタッチUIが用意されたりしていれば、既存のMacBookシリーズとの違いがさらに際立ったはずです。
既存のmacOSとの互換性を確保し、デベロッパに負担をかけないことを優先したのかもしれませんが、発売後には、タッチ対応MacBook Proならではの独自性がいっそう求められそうです。
A20 Pro搭載の新しいiPad miniも体験
会場では、A20 Proを搭載する新しいiPad miniにも触れました。本体はさらに薄く軽くなり、8.5インチに拡大した有機ELのSuper Retina XDRディスプレイはひときわ高精細でした。
Apple Pencil Proの軽快な操作感や、ウインドウの位置を自在に動かせるiPadOS 27のマルチタスクも快適です。サイズが近い7.6インチのインナーディスプレイを搭載するiPhone Duoとは、また違った魅力を感じました。
製品ごとの使い勝手や魅力については、それぞれのレビューで詳しくレポートしたいと思います。

筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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