UVERworld、Creepy Nutsら100組を超えるアーティストが出演
夏フェスをさらに熱くする! アドビ×大阪ジャイガから生まれる、夏フェスの新体験
2026年08月10日 16時00分更新
アドビ担当者に出展の狙いと手応えを聞いた
ブースを取り仕切るアドビ マーケティング本部 マーケティングマネージャーの鈴木依子さんに話を聞いた。まずは、アドビが音楽フェスに出展した理由について。
「私たちはモバイルアプリなどを通じて、今までクリエイティブなことをやったことがない方々にも、ぜひチャレンジしていただきたいと考えています。そうなると、新しいきっかけを作ることが大事です。アドビとフェスは普段ピンとこない組み合わせだと思うのですが、フェスに来る方々は音楽が好きでクリエイティブな方が多いと想像し、クリエイティブな活動をうまく使ってフェスをより楽しんでいただけたらと、出展させていただきました」(鈴木さん)
背景には、クリエイティブの裾野を広げたいという思いがある。クリエイティブはこれまで、センスや技術のある人が手がけるものになっていたが、今はテクノロジーがそれを助けてくれるようになった。誰でもクリエイティブなことをできる時代になったと、知ってほしいのだという。
現場で印象的だったのは、生成AIを使ったことがない来場者が多いことだという。ジャイガは20代の来場者が一番多く、実際にブースを訪れるのも大学生から20代半ばが中心だ。それでも、検索でAIを使ったことはあっても画像生成は初めてという人がほとんどで、プロンプトはどんな風に書けばいいのかという質問が相次いだという。新しい体験として、多くの人に初めての画像生成を楽しんでもらえたのは大きな収穫だったようだ。
音楽フェスとクリエイティブの相性についても手応えを感じているという。ファッションやアートにこだわりのある来場者が多く、好きなアーティストにちなんだデザインにしたいなど、作りたいもののイメージをはっきり持っている人が多いため、作品づくりが進めやすいのだという。
たとえば、曲のジャケットに似せた雰囲気に仕上げる人もいれば、初日にFRUITS ZIPPERが出演した際には、登場前から果物をモチーフにしたロゴが数多く投稿されたそうだ。アーティストのロゴや写真は使用不可、タイムテーブルのアーティスト名はテキスト入力のみと案内するなど、権利面への配慮も徹底されていた。
反響は上々だ。混雑時は体験時間を区切っているため、その場では作り方だけを聞き、フェスに戻ってから作品を完成させて投稿する人も多い。投稿さえしておけば印刷して保管してもらえるので、1時間後にふらりと受け取りに来るケースもあるという。
「先週時点で大体1200人くらいの方に体験していただいて、ブース来場者のうち投稿してくれたのは50%くらいです。Xのアカウントは持っていない、鍵アカウントにしているという方が結構いらして、今時だなと思いました。皆さんSNSの使い方がだいぶ変わっているなと感じますね」(鈴木さん)
一番人気はやはりタトゥーシールだという。そして、この猛暑のなかで大きな武器になっているのが、ブース内の冷房だ。
「この暑さなので、涼しく休憩できるということが、まずは一番の集客のメリットになっていました。我々もずっとブースにいて、何とか生きております笑」(鈴木さん)
涼しさを保つためにブースを囲った結果、当初は外から何ができるのか分からず、遠巻きに眺められてしまったそうだ。看板を出すなどの改善を重ね、この日は朝から先週を上回る勢いで来場者が入っていた。スタッフは約20人体制で、暑さ対策として休憩をしっかり取れるよう多めに配置している。
ステージの音が大きく会話が難しい立地のため、来場者には手順書を用意し、セルフサービス中心で体験してもらう形だ。意外なことに、来場者の大半はアドビを知らないという。
「いらっしゃる方は、アドビのことを全く知らない方がほとんどです。PDFですかと言うと、ああ、見たことはあるかも、というくらいです。そういう意味ではたくさんの方に知っていただけますし、生成AIでこんなことができるんだ、こんなに簡単にできるんだと体験していただけたのは、すごく良かったと思っています」(鈴木さん)
目指すゴールも明快だ。
「まずはアドビを知っていただくこと。そして、クリエイティブってこんなに身近にあるんだ、自分が応援しているアーティストや好きな活動をするのに役立つんだ、あると楽しいなと思ってもらえることをゴールにしています」(鈴木さん)
そもそも出展が決まったのは開催のかなり直前だったという。それでも会期中は分かりにくい手順を見直すなど日々アップデートを重ね、この日はさまざまな体験をスムーズに提供できていた。まずは一度出てみて、フェスという場所でアドビに何ができるのかを確かめる。今回はその第一歩で、来年以降の展開にも期待が持てそうだ。
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