正式版が登場した「Copilot Keyboard」
Copilotのテクノロジーを使ったという新たなIME
「Copilot Keyboard」は、Microsoftがリリースした新しいIMEである。似たような名前に「Copilot キー」があるがまったく別物だ。
Windows用の日本語入力としては長らく「MS-IME」が使われてきたが、Copilot KeyboardはこのMS-IMEをベースに(辞書を共有する)、Copilotとの親和性を高め、昔懐かしいイルカなどのキャラクターを表示できるという、日本語入力とは無関係の機能も話題となっている。
Copilot Keyboardのインストールは、Microsoftストアから実行する。Windows 11でMicrosoftストアアプリを起動して検索するか、以下のURLをブラウザで開き、そこから直接MicrosoftストアのCopilot Keyboardのページを開くこともできる。
●Copilot Keyboard
https://apps.microsoft.com/detail/xp8m5jr6h0jvqw?hl=ja-JP&gl=JP
インストールが終了すると、デスクトップに「Copilotキャラクター」と呼ばれるキャラクターが表示される。
このCopilotキャラクターはクリックでCopilotページを表示し、右クリックでメニューを表示する。右クリックメニューは、「設定」と「終了」(キャラクターの表示オフ)の2つだけ。前述のクリックと合わせても3つの機能しかない。
かといって、Copilotキャラクターをオフにすると、今度はデスクトップから設定ページを呼び出すことができない。この場合の唯一の方法は、どこかのアプリケーションで、入力を開始し、候補などが表示されるフローティングウィンドウにある歯車アイコンを使うしかない。
ショートカットキーとして「Ctrl+,」があるが、IMEがオンでも、文字が未入力状態では反応はなく、何か文字を入れたときだけ動作する。標準では1文字の入力で予測入力でフローティングウィンドウが表示されて、ここで歯車アイコンを使うことができるため、手間としては、ショートカットを使うか、歯車アイコンをクリックするかの違いでしかない。なお、言語バーを表示させても、Copilot Keyboard自体の設定ページは項目として表示できない。
とりあえず最初のうちは、Copilotキャラクターは最小サイズで表示させておくのがいいだろう。標準はCopilotアイコンでイルカではない。
日本語変換関連の機能
IMEをオンにして入力を開始させると、すぐに「予測変換」のフローティングウィンドウが入力カーソルのそばに表示される。後述の設定で、予測変換を開始するまで(ウィンドウを表示するまで)の文字数を設定できる。
Copilot Keyboardでは、変換候補にインターネットやSNSなどから収集した「最新用語」の辞書を持つ。このため、従来のIMEと比較して「変換できない」単語が少なくなり、入力時のストレスが軽減されるという。ただし、こうした最新単語はオンラインのデータベースを参照するのではなく、Copilot Keyboardのアップデート時に静的な辞書として配布される。なお、Microsoftとしては毎月のアップデートを予定しているとのことだ。
また、変換機能にCopilot検索機能が統合されており、一部の単語では詳しい意味を表示し、インターネット内のページ(Wikipediaが多いようだが)が案内される。文書作成中に単語を調べることができるのは便利だが、ちょっとポイントがずれている感じもある。
同音異義語の場合には似たような意味を持つ単語こそ、意味を表示してほしい。たとえば、「かえる」という単語では検索表示として「返る」「帰る」「還る」「変える」「替える」「代える」といった動詞が出てほしいのに、検索可能な単語には「蛙」「カエル」などが混じり、「代える」「換える」あたりは検索できない。
変換率は、厳密に測定した訳ではないが、主観的にはMS-IMEと同等に見える。筆者は日常的にはATOKを利用しており、MS-IMEはプレビュー版Windowsでの利用などに限られる。つまり、十分に辞書が「育って」おらず、ほぼ初期状態に近い。このため、Copilot Keyboardと変換効率がさほど違わないのだと思われる。ただ、初期状態のMS-IMEでも、SNS投稿程度であればストレスを感じることはない。ユーザーや実際に入力する文章の種類などで評価は変わってくるだろう。
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