COOLER MASTER
「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」
続いて紹介するのは、トップカバーのデザインを3つのタイプから選べるCOOLER MASTER「MasterLiquid 360 Atmos II」シリーズだ。水枕のトップカバーにシステム情報などを表示できる液晶パネルを備えた「LCD」、ドット絵を楽しめる「PIXEL LED」、ファンを内蔵した「VRM Fan」がそれだ。
液晶パネルを搭載した「LCD」の「MasterLiquid 360 Atmos II LCD ARGB」は、1万8000円〜2万円前後で店頭に並んでいるが、ここで選んだのは1万5000〜1万6000円前後で店頭に並んでいる「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」だ。
液晶パネルこそ備えていないが、コストを抑えながらファンブレード全体が発光する360mm ARGB LEDファンCOOLER MASTER「SickleFlow Edge 360 ARGBファン」と、水枕内蔵LEDライティングでPC内部を十二分に彩ってくれる。そのうえ、電源回路とメモリー周りに風の流れを生み出す、VRMファンを内蔵しているのが主な選定理由になる。
そのほかにも、キレイなホワイトモデルの用意、人気のあるSFF(スモールフォームファクター)ビルドと相性抜群な全高39mmの薄型仕様の水枕と、240mmラジエーター採用モデルのラインアップ、Core Ultra 200Sシリーズのコア位置にあわせたLGA1851用オフセットブラケットの付属など、「MasterLiquid Atmos II」シリーズは、心惹かれるポイントを多数持っている。
今回の趣旨からは少し外れるが、オールブラック仕様で組みたい人、注目な「MasterLiquid Atmos II Stealth」シリーズが新たに登場している。近年選択肢の減っている漆黒デザインに惹かれる人は、こちらに注目だ。
多くの魅力を備える「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」の基本スペックは、ラジエーターの実サイズが394×119.2×27mmで、チューブ長は標準的な400mm。ラジエーターファンには、3基のフレームが連結された一体型モデルの「SickleFlow Edge360 ARGBファン」が採用され、ケーブル接続の手間が最低限で済む。ファンスペックは回転数が690~2500rpm ±15%で、風量が最大190CFM(3基分)、静圧が最大3.61mmH2O、騒音値が最大36dBAとなっている。
高性能ポンプとLEDギミックを内蔵した超薄型水枕
水枕はVRMファンカバーなどのカバー部を除いて、全高39mmの超薄型。それでいて内蔵ポンプの回転数は3400rpm ±300rpmの高回転仕様なうえ、騒音値はポンプのみで最大25dBAと静かと言える数値となっている。
水枕のポンプ回転数とLEDの制御は、従来と同じ4ピンPWMと3ピンアドレサブルRGB LEDコネクターになる。ただ、ケーブル自体はまとめてチューブのメッシュに隠されて配線され、ラジエーターのチューブ基部から独自ケーブル、コネクターで出されている。
これによりラジエーターファンとともに、ケーブルを一本化。マザーボードへの接続もPWMとLEDピンの2つのみ(VRMファンを除く)になる。超薄型の水枕だが、不安のないポンプ性能に、小型ゆえの良好な作業性、不要なケーブル配線と申し分のない出来と言える。
今回組み合わせた「VRM Fan」カバーに内蔵されているファンは、PWM制御に対応している。ケーブルは、水枕とは別にVRMファンカバーから直接出されている。採用ケーブルが長くなっているのもいい感じ。マザーボード背面の配線スペースを通して、マザーボード下部にあるケースファン向けの4ピンPWMコネクターに十分届く長さだからだ。PCケースも手掛けるメーカーだけあり、気配りを感じるところだ。
VRMファンカバーには6方向へのスリットを備え、COOLER MASTERのラボ検証では、電源回路ヒートシンクに最大で10.2度の温度低下が確認されているという。ファンのスペックは、回転数が450~4000rpm ±10%、風量は最大9.3CFM、静圧は最大2.8mmH2O、騒音値は最大36dBAとなっている。
取り付け工程をチェック&評価
「MasterLiquid 360 Atmos II」シリーズは、付属品が収められているパッケージの外側がマニュアルになっている。イラストは大きくないが、取り付けの流れは十分理解できるだろう。
付属品はCPUソケットにあわせたスタンドオフや、LGA1851用オフセットブラケットが用意されているため多いが、パーツ名が記された袋に小分けされているので、悩むことはない。取り付け工程は、標準的な流れになるが、チューブがほかと比べて硬く、取り回ししづらく感じるため、評価は5段階評価で中間の★3つ。
そのうえで一本化されているファン、ポンプ、LEDのケーブルによる、スムーズなケーブル配線とコネクターの接続に、水枕受熱ベースへのグリス塗布用シートの付属といった抜群の取り付けやすさで、プラス1つの★4つといったところだ。
ただ、インテル LGA1851のCore Ultra 200Sシリーズは、専用オフセットブラケットへの交換が必要になる。そのうえ、LGA1851用マウントブラケットを交換するには、PCの組み立てに使う先端「+2」のプラスドライバーではなく、「+1」規格のドライバーが必要になる。LGA18951環境と組み合わせる場合は、この点を知っておいてほしい。
明るくPC内を彩ってくれる
ラジエーターファン「SickleFlow Edge 360 ARGB」の輝度は高めなので、明るくPCを彩ってくれる。VRMファンカバーのLEDライティングもいい感じ。5選のなかでは、唯一液晶パネルを備えていないが、魅せる、映えるPCビルドに十分おすすめできる彩りだ。
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