1兆パラメーターのAIが動くワークステーションも、Dell Technologies Worldで「Dell AI Factory」の機能強化発表
「30%ではなく“30倍”の生産性向上へ」 AIエージェント時代に求められるIT基盤、マイケル・デル氏が語る
2026年05月19日 16時00分更新
Dell AI Data Platform:AI向けデータ基盤も着実に機能強化
AI向けのデータ基盤「Dell AI Data Platform with NVIDIA」でも機能強化が発表されている。
デル氏は、Dell AI Data Plaformを「データボトルネックの解消のために開発したもの」であり、企業が保有するエンタープライズデータをAIワークロードに変え、ビジネス成果につなげると説明する。
中核的な機能である「Dell Data Orchestration Engine」は、構造化/非構造化データの自動抽出やラベル付けなど、断片的なデータを“AI Ready”なデータセットへと変換/最適化する。
今回は、「Dell Data Analytics Engine」にStarburstの技術を統合したことを発表した。これでSQL分析にGPUアクセラレーションを適用し、「NVIDIA Blackwell」GPU上でのクエリ性能を従来手法比で最大6倍高速化した。加えて、次世代のNVIDIA Vera CPUにおいても、SQL処理を3倍高速化する計画だという。
ストレージ層では、AI/HPC向けのSoftware Defined Storage(SDS)である「Dell PowerRack Exascale Storage」において、AI向け並列/高スループットのLightning File System、ファイル/オブジェクトストレージのPowerScale、データレイク向けのObjectScaleに、新たにブロックストレージのPowerFlexへの対応を追加した。異なる種類のストレージを共通のPowerEdgeサーバーで動作させることができる“4-in-1”アーキテクチャとなる。なお、Dell PowerRack for Storageでは、ラック当たり最大6TB/sのパフォーマンス、フラッシュドライブで最大245TB(ObjectScale時)の大容量を実現する。
フィジカルAIワークロード向けには、「NVIDIA Omniverse」のサポートを発表している。このサポートにより、エンタープライズグレードのデータを用いたデジタルツインやフィジカルAIの実行、検証が可能になる。
AIに関連したエコシステムとパートナーシップの強化も発表された。
Google Geminiについては、Dell PowerEdge XE9780で稼働する「Google Distributed Cloud」を用いて、Gemini 3 Flashモデルのオンプレミス実行を可能にする。また「Dell Enterprise Hub on Hugging Face」を通じて、Dell AI Factory上でさまざまなオープンウェイトモデルへのアクセスを可能にする。そのほか、SpaceXAIの「grok」による高度な推論やマルチモーダル処理、Palantir、OpenAI、MistralAIとの協業強化なども発表している。
新たに「Dell AI Ecosystem Program」も発表した。これは、パートナーがDell AI Factoryプラットフォーム上でソリューションを検証し、そのブループリントを公開することで、検証済みソリューションとして提供するもの。このブループリントを提供することで、顧客はPoCから本番実装までの期間を平均で1週間短縮できるという。
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