グーグルは4月21日、Google ChromeにAIアシスタント機能「Gemini in Chrome」を日本で提供開始すると発表した。同社の最新AIモデル「Gemini 3.1」を搭載し、ブラウザーのサイドパネルからタブを離れることなくAIと対話できる。日本ではWindows、macOSおよびChromebook Plusから順次展開される。
開いているページを理解した上でAI「Gemini」が即サポート
Gemini in Chromeを利用するには、ブラウザー右上の「Geminiに質問」ボタンをクリックするだけだ。サイドパネルが開き、現在開いているページの内容を自動的に読み取った状態でAIとの会話が始まる。たとえば専門的な技術記事を読んでいる最中に「前のモデルと比較して」と入力すれば、ページを離れることなく要点をまとめた表を即座に表示してくれる。
長いYouTube動画の要約も得意とする機能のひとつだ。30分近い長尺の動画でも、「AIについての見解を要約して」と入力するだけで、右パネルに概要とタイムスタンプ付きの要約が表示される。興味のあるトピックのタイムスタンプをクリックすれば、動画のその部分に直接ジャンプできる。ニュースや講演動画を効率的に消費したい人にとって実用的な機能だ。
旅行計画のような複雑な調査作業にも対応する。たとえばシンガポール旅行のパッケージ一覧ページを開いた状態で「これらのパッケージを比較して」と指示すると、複数の選択肢を整理した比較表をその場で生成する。さらに、過去の会話からユーザーの家族構成や好みを把握しているため、「私の家族に最適なのはどれ?」と質問すれば、個人の事情に合わせたパーソナライズされた提案も可能だ。複数のタブを横断して情報を収集・比較する機能も備えており、複数のブログ記事を横断したホテル比較表の作成なども可能だという。
GmailやカレンダーとAIが連動、ブラウザーを離れずにメール送信まで完結
Gmail、Google マップ、Google カレンダー、YouTubeといったGoogleサービスとの連携も特徴だ。旅行計画の例で言えば、比較結果をもとに「これを夫にメールして」と指示するだけで、Geminiが自動的に宛先と要件を読み取り、メールの下書きを作成する。サイドパネル上で内容を確認・編集後、ワンクリックで送信まで完結する。閲覧中のページを離れる必要はない。
画像の理解・変換機能「Nano Banana 2」もブラウザーに直接組み込まれた。購入を検討している家具を自宅の写真と組み合わせて試してみるなど、自分だけのインテリアデザイナーのようにNano Banana 2を活用できる。これも別タブを開く必要などなく、ブラウザー内で完結する。
セキュリティ面では、悪意ある指示でAIを操作しようとするプロンプトインジェクション攻撃を自動検知するようモデルをトレーニング済みだ。メール送信やカレンダーへの予定追加など機密性の高い操作を実行する前には、必ずユーザーの確認を求める仕組みも取り入れている。なお、シークレットモードでは利用不可で、18歳以上のGoogleアカウントへのサインインが必要となる。Googleは2026年を通じて機能を拡充し、対応地域と言語を順次拡大していく方針だ。
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