ポラール・エレクトロ・ジャパンは4月2日、都市部で活動するランナー向けの新型ランニングウォッチ「POLAR Street X(ポラール ストリート エックス)」を発表、4月8日に発売する。価格は4万3780円。カラーはナイトブラック、スノーホワイト、フォレストグリーンの3色で、フォレストグリーンは当面公式オンラインストア限定となり、一般発売は5月中旬を予定する。
ポラール初のLEDフラッシュライト搭載
バッテリー交換にも対応した新世代ランニングウォッチ
Street Xは、同社がこれまで展開してきた「Pacer Pro」の実質的な後継モデルにあたる。20代〜40代の都市部で生活するランナーを主なターゲットに据え、従来のガチ志向とは異なるファッション性とマルチユース性を打ち出した。同社代表取締役の榊原伸司氏は発表会で「ポラールというと「ガチ」のイメージがあったが、それを払拭したい。デザインにもこだわりのある若い方にリーチしていく」と語った。
ハードウェア面では前モデルのPacer Proから大幅に進化している。ディスプレイは32.5ミリの有機ELタッチスクリーン(416×416ピクセル)を採用し、解像度は従来の約1.7倍に向上した。CPUは43%高速化し、メモリーは37MBに拡張。バッテリー容量も385mAhと45%大型化したことで、トレーニングモード(GPS+毎秒心拍計測)で最大43時間、スマートウォッチモードで最大10日間の駆動を実現した。前モデルの35時間/7日間から大きく伸びている。ディスプレイにはゴリラガラス3を採用し、本体は米軍規格MIL-STD-810Hに準拠する耐久性を備える。重量はリストバンド込みで48gだ。
目玉機能の1つが、ポラールとして初めて搭載した物理LEDフラッシュライトだ。白色と赤色に切り替えが可能で、夜間ランニング時の視認性向上に役立つ。発表会にゲスト登壇したお笑い芸人でマラソンランナーの猫ひろし氏は「夜走ることが多いので、ライトで自分の存在を周囲に示せるのが一番いい」と評価。同じくポラールアンバサダーでランニングアドバイザーの三津家貴也氏もオンラインで登壇し「日焼けしたくないので基本的に夜走る。このライトが一番印象的だった」と述べた。
心拍計測には同社が長年培ってきた高精度センサー「Precision Prime」を引き続き搭載する。三津家氏は大学時代にポラールの心拍センサーを使った研究に取り組んでおり「主観的なきつさと体への生理的な負荷はまったく異なる。心拍を管理することがオーバーワークの防止やランニングを楽しむことにつながる」と心拍トレーニングの重要性を説いた。猫ひろし氏も、45歳で自己ベスト(2時間27分2秒)を出した2023年の東京マラソンのデータを示しながら「前半飛ばしすぎず、後半も大崩れしなかったのが心拍データからわかる。理想的な走りだった」と振り返った。
ナビゲーション面では、GPS、コンパス、気圧計を組み合わせたルートガイダンス機能を備える。オフラインマップ(内蔵地図)は非搭載だが、従来モデルより視認性を向上させた。ランニングパワー計測やゾーンロック機能など、パフォーマンス向上に役立つ機能も搭載し、170種類以上のスポーツに対応する。なお、GPSはシングルバンドの採用となった。質疑応答でビル街でのGPS精度について問われた榊原氏は「デュアルバンドにするとコストとバッテリーに影響する。テストではちょっとしたビル群であればシングルでも大きな影響はない」と説明した。
注目すべきは、内蔵バッテリーが有償で交換可能な点だ。同社はフィンランドに本社を置く北欧企業であり、欧州連合(EU)が進めるバッテリーに関する法規制への対応として、2024年秋発売の「Vantage M3」以降の新製品ではバッテリー交換に対応している。一般的なスマートウォッチはバッテリー寿命がそのまま製品寿命となるケースが多かったが、Street Xではポラールのサービスセンターに持ち込むことでバッテリー交換が可能になり、製品をより長期間使い続けられる。
専用リストバンドは腕との隙間を減らす設計で、フィット感を高めている。汎用の22ミリバンドにも対応し、好みに合わせて交換できる。交換バンドは公式オンラインストア限定で5280円。
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