手軽さだけでは不十分? 企業の動画配信を次のステージへ引き上げる
届けたいのは熱量 予算が立てやすい定額制×高セキュアな動画配信プラットフォーム「SmartSTREAM」
2026年03月25日 11時00分更新
カジュアルに配信できるSaaS型サービスの登場で、企業にとって動画配信は身近になってきた。しかし、動画慣れしたユーザーが増えてきたからこそ、コンテンツ自体のクオリティやエンゲージメントにつながる配信に悩みを抱える企業も多い。
そんな中、熱量を伝える動画の配信にこだわるのが、NTTスマートコネクトの動画配信サービス「SmartSTREAM」だ。サービスの営業を担当するメディアビジネス部の新田祐介氏、大槻隆一氏に動画が当たり前となった現在のユーザーニーズとサービス概要について聞いた。
とある建設会社の技術継承の課題 盛り上がる動画配信が解決の糸口に
NTTスマートコネクトの「SmartSTREAM」は四半世紀以上の歴史を持つ老舗の動画配信サービス。動画配信が当たり前になった昨今、企業はもちろん、大学、自治体など、さまざまなユーザーが利用している。ここでのポイントは単に配信プラットフォームを提供するのみならず、熱量のある番組を配信するために、NTTスマートコネクトがユーザーに伴走しているという点だ。
たとえば、ある建設会社の事例では、社内の技術継承のため、技術コンテストの中継を手がけている。NTTスマートコネクト メディアビジネス部の新田祐介氏は、「社員による設備復旧や、特定の作業を実技で発表する大会を中継しています。自社の技術向上とパートナーの信頼度UPのために毎回実施しているのですが、この大会を特設Webサイトからライブ・オンデマンド配信しています」と語る。撮影や番組編成までNTTスマートコネクトが支援し、毎年1500~2000人くらいの社員・関係者が視聴しているという。
こうした技術大会も現地開催にすると膨大なコストと手間がかかるが、動画配信だと大きくコストを抑えることができる。ただ、重要なのはコスト削減だけではない。「お客さまからは、『熱量が伝わる』というお声をいただいています。単なる効率化ではなく、見た人にやる気やモチベーションを与える動画配信に貢献できたと思っています」と新田氏は語る。
こうなると、もはや「番組」というレベルだ。NTTスマートコネクトも単に配信プラットフォームを提供するのみにとどまらず、プロのカメラマンをアサインし、担当者が現地におもむいて、ユーザー企業の配信を支援しているという。「技術の向上をアピールする熱い大会なので、われわれもそれに見合った熱量で、支援しています。プロのカメラマンが撮影し、熱いコンテンツを作ることで、結果的に視聴者に現場の熱量を感じてもらえます」と新田氏は語る。オンデマンドの配信も手がけ、アンケートを元に番組を年々バージョンアップしているという。
新田氏も案件のプロジェクトマネージャーとして動き、企画から配信に関わるさまざまな手配、技術支援まで手がけるようになった。こうした汗をかくNTTスマートコネクトの「熱量」に感化され、そのクライアントは毎年のようにSmartSTREAMを利用し続けている。当初は競技自体も少なく、1つの定点カメラだけで撮影した内容をアーカイブするだけだったが、コロナ禍を契機にライブ配信に舵を切り、競技の数も年々増えていったという。「コロナ禍が明けて以降も、お客さまの中で続けてほしいという声があり、今では約13競技を同時配信するような大会になっています」と新田氏は語る。
技術継承はどの会社も課題。この1つの解決方法として、動画配信を見いだしている企業は増えているという。「単にマニュアルを作るだけではなく、動画で共有し、熱量も感じてもらえる。われわれも技術継承の課題を解決する役割が担えて、とてもやりがいを感じています」と新田氏は語る。
動画配信の敷居が下がったからこそ、プロの意見とノウハウが求められている
SmartSTREAMはインターネットにおける動画配信の黎明期から、進化する配信技術とユーザーのニーズに対応してきた。
話を聞いたNTTスマートコネクトメディアビジネス部の大槻隆一氏がSmartSTREAMの業務に携わり始めた十年以上前は、Windows Media PlayerやFlashでの動画配信がほとんど。YouTubeでの配信もまだ黎明期で、ユーザー側も動画配信の技術的な知識がほとんどなかったという。「当時はMP4にどのようにエンコードしたらよいか、動画の配信手段などの知識がないお客さまがほとんどでしたので、技術的な支援がほとんどでした」と大槻氏は振り返る。
その後、動画配信を巡る環境は激変する。配信先の端末がPCからスマートフォンに変化し、YouTubeをはじめとするSaaSでの動画配信が当たり前になった。また、2019年のコロナ禍以降はセミナーやイベントもZoomやGoogle MeetなどのWeb会議サービスで行なわれるようになってきた。ビジネスでの動画利用も当たり前になり、企業が配信を手がけるのも珍しくなくなったわけだ。
しかし、SaaSの動画サービスが利用されるようになればなるほど、動画配信に求めるサービスの要件はどんどん上がっているという。「動画制作や配信の敷居は確実に下がっています。ノウハウはYouTubeにあふれていますし、スマートフォンで高画質な動画も撮れます。でも、動画を日常的に視聴する人は目が肥えています。編集やコマ割りなどの制作過程で、プロの意見やノウハウが欲しいという声は増えているのです」と大槻氏は指摘する。
単なる動画配信の先にあるエンゲージメントへの伴走支援
SaaSでは実現できないカスタマイズやプライベート性、さらに番組としてのレベルが求められるようになった昨今、SmartSTREAMは単なる配信プラットフォームから、冒頭の事例のようにユーザー企業の動画配信をトータルでサポートするサービスに進化している。「この数年で、今までSmartSTREAM選定の理由が『配信できて、制作も手伝ってもらえる』から、『制作を手伝ってもらえて、配信できるから』に変化しています」と大槻氏は語る。
ユーザーも単に動画を配信するだけではなく、ブランディングや認知などその先のゴールにつなげるための施策の実現に不安を感じている。新田氏は、「お客さまが社内イベントの動画を用意するのではなく、そもそもイベントの模様をどのように撮ればよいのか?エンゲージメントを高めるにはどうしたらよいか?という相談から話がスタートするケースも増えています」と語る。
一方で、動画配信にかかる手間やコストという不変的な課題はいまだに解消されていない。新田氏は、「どんなに楽になっても、動画の制作や配信は手間とコストがかかります。お客さまでも担当の人数は限られているので、配信だけでなく、制作まである程度NTTスマートコネクトにお任せしたいというニーズはあります」と語る。動画配信のノウハウは数多く出回っているが、実際に手を動かして動画を制作・配信するような専任担当者の人数は相対的に少なくなっているという。
その点、SmartSTREAMの場合、基本は営業担当がユーザー企業に対して一人割り当てられ、電話やメールでのサポートも受け付けている。技術担当もいるので、さまざまなサポートに迅速に対応できるのも特徴。「重要なリアルタイム配信の場合は、私たちも現地に行ってサポートしますし、エンコーディング作業を担当することもあります。社内からはもはや『伴走支援』と言ってよいのでは?と言われています(笑)」(大槻氏)という。
「スポット利用のユーザーも、結局毎年使ってくれる」
動画配信の基盤も、SaaS型サービスとは一線を画す安定感と信頼性を持つ。「動画配信と言えども、株主総会の配信などは、絶対に落とせません。また、セキュリティに関しても、プライベートな配信が求められます。シビアな要件に耐えるプラットフォームとして選定してもらうことは多いです」と大槻氏は語る。
これを配信インフラは、NTTスマートコネクトの自社データセンターにすべてホストされている。「サーバー、CDN、プラットフォームまで含めて、動画に必要な三位一体がすべて国内で完結しているという強みがあります」(大槻氏)。セキュリティに関しても、公開期間の設定、公開先のドメイン指定、アクセス元のIPアドレス制限、AESでのコンテンツ暗号化などが可能になっている。
SmartSTREAMのもう1つの特徴は、固定料金制を採用しているところだ。従量課金制のサービスの場合は利用料がわからず、国外サービスの場合は為替の影響で価格が変動するこもある。「予算を確保して動画配信プロジェクトを実施する企業にとってみると、利用実績で課金される従量課金のモデルは変動要因が多い。実際、とんでもない金額の請求書が届いたというお客さまもいらっしゃいます」と新田氏は指摘する。
その点、SmartSTREAMは一定のトラフィック量とストレージが利用できる月額の固定料金となっており、ユーザー企業も予算を計画しやすい。「トラフィック量もストレージも十分満足いただける容量を用意しています。今までお客さまから少ないと言われたことはありません」と新田氏は語る。
一方で、最低利用期間は1ヶ月なので、必要なときのみ利用できる柔軟性もある。「イベントや研修など短期間の利用もあるので、そういったスポットニーズは簡単に始めて、終わったら、解約することが可能です」(新田氏)。この最低利用期間1ヶ月というのは、SmartSTREAMが長くアピールしている特徴。「われわれとしても長く使ってほしいのはもちろんですが、スポット利用のお客さまも結局戻ってきてくれることが多いです」(大槻氏)とのことで、毎年同じ時期だけスポットで利用するユーザー企業もいるという。
企業が放送局になる時代、これからはカスタマイズと使い分けの時代に
実は今から12年前、同じくNTTスマートコネクトの記事で私は「企業が放送局になる時代、頼れる動画配信サービス『Mediatope』」という記事を書いた。これについて大槻氏は、「事業部で言うと、やはり広報やプロモーション部門が認知度向上やブランディングのために動画配信されることが多いです。『YouTubeチャンネル』を持っているところも増えていますし、ライブ配信するという企業も増えています。だから企業が放送局になったという表現は間違ってないです」と語る。
実際、SmartSTREAMの事例はイベントの配信、ウェビナー、プロモーション動画の配信など、さまざまな用途で利用されている。たとえば全国400自治体の議会中継はSmartSTREAMを採用している。「ライブとアーカイブの2種類を担当しており、多い日だと200自治体くらいを同日に配信しています。定額料金なので、トラフィック関係なく利用できる点が評価されています」と大槻氏は語る。
特徴的なのは一般企業の場合、オープンなYouTubeとプライベートなSmartSTREAMを併用する例がかなり多いという点だ。「YouTubeチャンネルを用意してカジュアルに配信するだけではなく、コンテンツによってはオウンドメディアでセキュアに配信したいというニーズがあります」と大槻氏は語る。もはや両者は排他ではなく、用途に合わせて使い分けられているのだ。
動画配信のトレンドに合わせ、SmartSTREAMは今も進化を続けている。「最近のトレンドは1つのプレイヤー上で、複数の動画を選べるマルチアングル配信の案件が増えています。どれを観るかは視聴者に委ねるという配信方式です」と大槻氏。たとえば、スポーツであれば、「オフ・ザ・ボール」の選手の動きや会場の様子、「東京国際映画祭」の配信事例では、ランウェイを歩く俳優さんに合わせて複数のアングルを選択できるようになっているという。
冒頭の事例で見たとおり、企業にとって動画配信は当たり前のものとなっている。ユーザーも単に動画を配信するだけではなく、ブランディングや認知などその先のゴールにつなげるための施策の実現に課題を感じている。動画配信をもっとカスタマイズして、ブランディングにつなげたいというニーズを感じます」と大槻氏は語る。
こうしたユーザーの課題解決に対しては、NTTスマートコネクトの動画配信の経験は大きな価値となる。新田氏は、「動画配信の重要性はどの企業も感じていますし、コンテンツを作るところまではできたけど、配信で迷っているお客さまは多いように感じます。ただ、動画配信って「とにかくコンテンツをアップすればうまくいく』という魔法ではありません。その点、弊社は作るところから、配信するところ、改善していくサイクルまで、一通りカバーできるので、とりあえずフワッとした相談からいただければと思います」とアピールする。
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