このページの本文へ

画像生成AI「Midjourney V8」初公開 5倍高速化と2K解像度が柱に

2026年03月18日 09時25分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 画像生成AIサービスのMidjourneyが3月18日、新モデル「V8」の初期バージョンを公開した。

 V8は、従来モデルと比べてプロンプトの理解力が大幅に向上しているのが特徴。詳細なプロンプトへの追従性を高めつつ、予想外の創造性も維持しているという。特に、ユーザーの好みを反映するパーソナライズ機能や、スタイル参照(srefs)、ムードボードの理解力が強化され、より一貫性のある画像生成が可能になった。

 画質面でも改善が進んだ。画像の整合性やディテールが向上し、テキスト描写の精度も改善された。引用符で指定した文字がより正確にレンダリングされるという。また生成速度は従来比で約5倍に高速化されたとしている。

 インターフェースも刷新された。会話形式で操作できる「カンバセーションモード」、複数画像を一覧表示する「グリッドモード」、設定を画面横で調整できるサイドバーなどが導入され、操作性の向上が図られている。

 機能面では、複数アスペクト比や「--chaos」「--weird」「--exp」「--raw」といった既存パラメータに対応しつつ、新たに「--hd」モードを追加した。ネイティブで2K解像度の画像を生成する機能で、さらに「--q 4」モードでは高い整合性を優先した出力が可能となる。

 一方で、コストと速度には制約がある。「--HD」「--Q4」、スタイル参照やムードボードを使用したジョブは通常の4倍の時間とコストがかかる。また、従来の低コストモードである「Relax」は現時点では未対応で、新たなサーバークラスターの開発が進められている段階だという。

 加えて、V8は従来とは異なる特性を持つため、プロンプト設計にも変化が求められるとしている。特に、より長く具体的な指示やスタイライズ設定(–stylize 1000など)を活用することで性能を引き出せるとしている。

 Midjourneyは今後、コミュニティとともに改善点の優先順位を決めるロードマップ策定も予定しており、現在のバージョンは本格展開に向けた実験段階という位置づけだ。

カテゴリートップへ

ピックアップ