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AIが15万字の小説を1週間で執筆──「Claude Opus 4.6」が示した創作の未来

2026年03月16日 07時00分更新

文● 新清士

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 AnthropicのLLM「Claude Opus」の日本語の執筆性能が極めて高いことは以前から知られていましたが、2月にリリースされたClaude Opus 4.6はさらに突出した性能を持っていました。そして、コーディング環境の「Claude Code」で、新機能「MEMORY(記憶)」機能と組み合わせ、外部記憶の能力を持たせることで、複雑な構成の長文の文章を自然に書くことができます。小説執筆の分野でもAIが人間の能力を超えようとしているなか、どう付き合っていくのが良いのかを考えていきます。

Gemini小説の “続き”をClaudeが書く

 以前のこの連載で、グーグルのコーディング環境「Antigravity」とLLM「Gemini 3.0」を使って異世界転生小説を書く方法をご紹介しました(参考:「AIエージェントが書いた“異世界転生”、人間が書いた小説と見分けるのが難しいレベルに」)。

 Antigravityは、ローカルPC上に外部記憶を持たせられるため、キャラクターの設定やあらすじなどを事前に作り、それを維持することで、長文の小説を書くことができました。「魔法がスパゲティコードで動く欠陥世界」という世界で、元SEの転生者のサトウが、その魔法世界のコードが読めてしまうために、その世界をコントロールする聖女ルチアに愛されるがゆえに監禁されるという話です。第二ヒロインのメイと脱出に成功するも、彼女は世界の混沌に囚われて闇落ちしてしまい、そのサトウを救ったのがルチアだったという展開で、AIが出してきたものの修正指示を繰り返しながら、12話を執筆しました。

 その設定や展開を、Claude CodeのOpus 4.6に読み込ませて続きを書かせてみました。Opusは、Gemini以上に豊かで自然な表現に成功しており、人間が書ける最高品質に匹敵しているとさえ感じます。

 この品質の高さは、「第13話 デーモンプロセスの荒野」を読むとすぐにわかります。サトウとルチアは、世界を混沌から戻すべく7つの鍵(ルートキー)を探すために、旅に出るのですが、冒頭ではSE時代をからめた冗談と、あらためてのキャラ紹介が展開されています。

13話から16分割のストーリーボードをNano Banana Proで作成したもの

「第13話 デーモンプロセスの荒野」の冒頭部分。全文はカクヨムで公開

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