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GeForce RTX 50シリーズまとめ 第35回

RTX 20~50シリーズで比較

DLSS 4.5の画質と性能を検証!プリセットを変えるとGeForceのフレームレートはどのぐらい落ちる?

2026年01月31日 10時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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DLSS 4.5

 ゲームの描画負荷を下げ、フレームレートを上げやすくするGeForce RTXシリーズ専用のアップスケーラーといえば、「DLSS」(正式にはDLSS Super Resolution、あるいはDLSS超解像)だ。AIを利用してネイティブレンダリングでも無視されてしまうディテールを復活させることもできる技術だが、そのDLSSが先日4.5にアップデートした。

 DLSSとはなんぞや? という方は前回の記事をご一読いただくとして、DLSS 4.5では超解像処理の肝となるAIの学習モデルが第2世代トランスフォーマーに変更され、より画質面に磨きがかかった。NVIDIA Appの最新版を導入することで利用できる。

 今回はいよいよ性能検証編。NVIDIA Appで「推奨」と設定するだけで利用できる第1世代トランスフォーマー設定の「プリセットK」と、第2世代トランスフォーマー設定の「プリセットM」「プリセットK」はゲームパフォーマンスにどの程度の影響を及ぼすのか? 実際のゲームで検証していく。

GeForce RTX 20~50シリーズで比較する

 まずは今回の検証環境を紹介しよう。ビデオカードはGeForce RTX 2080 Ti、RTX 3080、RTX 4080、RTX 5080搭載モデルと、各RTX世代から1本ずつ用意した。ドライバーはGameReady 591.74を使用。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護、HDRなどはひと通り有効化して、ディスプレーのリフレッシュレートは144Hzに設定している。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 9800X3D」(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
CPU
クーラー
EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザー
ボード
ASRock「B850 LiveMixer WiFi」(AMD B850、BIOS 4.03)
メモリー Crucial「Crucial Pro CP2K32G64C40U5B」(32GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオ
カード
NVIDIA「GeForce RTX 5080 Founders Edition」(16GB GDDR7)、
NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」(16GB GDDR6X)、
NVIDIA「GeForce RTX 3080 Founders Edition」(10GB GDDR6X)、
NVIDIA「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」(11GB GDDR6)
ストレージ Crucial「T700 CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0)、
Silicon Power「PCIe Gen 4x4 US75 SP04KGBP44US7505」(4TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
電源
ユニット
ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2)

 まずはフレームレートへの影響を検証しよう。解像度はフルHDおよび4K、DLSSのモードは「パフォーマンス」と「クオリティー」。ゲーム側で対応しているなら、4K環境に限り「ウルトラパフォーマンス」も追加した。その上で、DLSSプリセットはK(第1世代トランスフォーマー)かM(第2世代トランスフォーマー)、もしくはKかL(第2世代トランスフォーマー、ウルトラパフォーマンス時のみ)のパターンで計測した。

 また、今回はすべてのゲームにおいてフレーム生成は一切使用しない。フレーム生成を使ってしまうと映像の乱れの原因がフレーム生成とDLSSのどちらにあるのか判然としなくなるためだ。フレームレートに関してはすべて「CapFrameX」を利用し、画面の更新間隔(msBetweenPresents)を利用してフレームレートを算出している。

 なお、画面キャプチャーを利用して「これは」と感じた見た目の差異も比較している。画像は検証用ビデオカードのHDMI出力を別PCのキャプチャーユニットで取りこんだ動画から、なるべく近い位置のフレームを切り出したものだ。

「Kingdom Come: Deliverance II」

 Kingdom Come: Deliverance IIでは画質「実験的」に設定。屋外の一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:1920×1080ドット、DLSSパフォーマンス設定時のフレームレート

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:1920×1080ドット、DLSSクオリティー設定時のフレームレート

 RTX 2080 Ti とRTX 3080のフレームレートがふるわない理由は、GPUそのものの設計が古いからだ。それを踏まえてこのグラフをながめてみると、どのGPUもプリセットMはKよりもフレームレートが下がる。第2世代トランスフォーマーは計算コストが高いという説明がこのデータで裏付けられたわけだ。プリセットM使用時のフレームレート低下はRTX 2080TiやRTX 3080ではより顕著である、という点にも注目だ。

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:3840×2160ドット、DLSSパフォーマンス設定時のフレームレート

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:3840×2160ドット、DLSSクオリティー設定時のフレームレート

 出力解像度が4Kになり、画面の情報量が増えると、プリセットM使用時のフレームレート低下はさらに拡大する。フルHDでは誤差程度のフレームレート低下で済んでいたRTX 5080でも、4Kになればハッキリと差がついた。プリセットMの計算量は解像度に連動すると考えてよさそうだ。

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:このシーンにおいて、真正面に垂れている枝やその周辺の描写に注目してみよう。解像度はフルHDである

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:フルHD+DLSSパフォーマンス+プリセットKの画質。枝の輪郭がぼんやりとしている

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:フルHD+DLSSパフォーマンス+プリセットMの画質。細い枝はより枝っぽく描かれている

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:このシーンは4K+DLSSクオリティー設定で比較する。建物の壁に注目してほしい

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:4K+DLSSクオリティー+プリセットKの画質。壁のテクスチャーがプリセットMに比べてつぶれ気味である

DLSS 4.5

Kingdom Come: Deliverance II:4K+DLSSクオリティー+プリセットMの画質。プリセットKよりも壁のテクスチャーがより詳細に描かれている

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