MSI、エッジAI向け「AI Edgeシリーズ」発表 最大126TOPSのAI性能を小型筐体で実現
エムエスアイコンピュータージャパンは1月6日、エッジAIコンピューティングの用途に応える最新ラインアップとして「AI Edgeシリーズ」を発表した。
この新シリーズは、高度な人工知能ワークロードをローカルで処理可能なデスクトップPCを中心に構成されており、開発者やエンジニア、クリエイターが求めるAIパフォーマンスとデータプライバシーを実現することを目的として設計されている。
シリーズの第1弾として投入される「AI EdgeシリーズデスクトップPC」は、厚さ4リットルのコンパクト筐体にAMD Ryzen AI Max+ プラットフォームを搭載。
フラッグシップとなるAMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサーは最大126 TOPSのAI性能を発揮し、96GBまでの可変グラフィックスメモリと40コンピュートユニットを有するRDNA 3.5グラフィックス、最大50 TOPSのAIアクセラレーションを可能とするXDNA 2 NPUアーキテクチャを統合する。これにより大規模な言語モデルを含む高度なAI推論処理に対応する。
本機のメモリ構成は最大128GBの高速LPDDR5X 8000統合メモリを採用し、そのうち最大96GBをGPU専用として動的に割り当て可能。この設計はVRAMボトルネックの解消を狙い、最大1090億パラメータ規模の大規模言語モデルでも15トークン/秒の出力を実現して、ユーザーのデスクトップ上で高度なAIアプリケーションを直接実行できる性能を備える。
AI EdgeシリーズデスクトップPCはWindowsまたはLinuxのいずれのOSにも対応し、AI推論処理に加えてGeForce RTX 4060相当のゲーミング性能も発揮できる柔軟性を持つ。また、長時間の処理やゲームプレイでも安定した性能を維持するために、MSI独自の「Glacier Armor」冷却ソリューションを搭載し、高度なヒートシンクにより放熱性とシステムの安定性を確保している。
さらに本製品には、CES 2026で初披露されるローカルAIアプリケーション「MSI Edge AIアプリ」が同梱される。このソフトウェアはマルチモーダルで、ローカルコンピューティングリソースを活用した会議議事録作成やマインドマップ生成などの生産性向上タスクを支援するとともに、高度なRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を統合することで、ユーザーのローカルデータセットを安全に処理・検索し、機密情報を外部に送信することなく文脈に沿った出力を生成できる。
このAI Edgeシリーズは、エッジAIコンピューティングの需要が高まる中で、オンデバイスでの高度なAI処理とデータプライバシー保護を両立する新たな選択肢として位置付けられている。
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