IT系編集者が行ってみたら思いのほか「IT」だった
【コラム】ITエンジニアの皆さん、来年こそは「Inter BEE」に行きましょう
2025年12月29日 08時00分更新
こんにちは。アスキー編集部で企業向けIT、ビジネス系ITを担当している大塚と申します。
さて、いよいよ2025年も残り数日となりました。“年末の大掃除”ということで、筆者は今年の取材で撮影した大量の写真を整理しています。こういう作業って、ふだんはなかなかできないですからね。
……と、撮影した写真を眺めていると、興味深い写真が出てきました。そこで皆さんにクイズです。この写真は、とある展示会イベントで撮影したものですが、いったい何の展示会でしょうか? (ヒントは「幕張メッセで開催されたイベント」です)
……チッチッチッチッ……(10秒)
ここで「はいはい、Interopでしょ!」と答えた方、ありがとうございます。ですがハズレです。正解は「Inter BEE」でした。
……まあ、記事タイトルに「Inter BEE」と書いちゃってるので、間違えた方はおそらく少なかったですよね。ただ、筆者はInter BEEの会場でこの展示光景を見て、率直に「わ! Interopみたいだなー」と感じたのでした。
そこで今回は「ITエンジニアの皆さんに、Inter BEEにも注目してほしい!」という主旨のコラムを書きたいと思います。来年こそはInter BEEに行きませんか。
変化するInter BEE:放送やProAVの世界で「現場のIT化」が進む
JEITA(電子情報技術産業協会)が主催するInter BEEは、音/映像/通信のプロフェッショナルが集う、メディア&エンターテインメント業界向け展示会です。1965年(なんと60年前!)に「放送機器展」としてスタートした経緯もあり、放送業界、プロオーディオ業界、音響映像設備業界、エンターテインメント業界などの来場者をメインターゲットとした展示会となっています。
ただし近年では、その内容が少しずつ「IT」に寄ってきていると言えます。現在では、放送局や業務用音響/映像(いわゆるProAV)において「現場のIT化」が進んでいるからです。
かつて、放送局やProAVの世界では、信頼性と可用性、品質の高さを担保するために、高度な業界独自技術を使ってシステムを構成していました。時代がアナログからデジタルに切り替わったのちも、しばらくはその状況が続きます。しかし、ITが技術進化を遂げ、信頼性や品質の高さを実現できるようになったこと、そうした製品やサービスが実用化されてきたことで、現在は「現場のIT化」が急速に進みつつあると言えます。

この連載の記事
-
TECH
IP化が進む放送インフラに「サイバーセキュリティ」を フォーティネットがInter BEEに初出展 -
デジタル
音響だけでなく「AV over IP」ネットワークも注目! ヤマハのInter BEE出展 - この連載の一覧へ













