ゲームのイメージ動画がAIで作れるように
では、業務用途としてはこの1年でどれくらい“使える”ようになったのかを考えてみましょう。これは筆者が、2026年前半にリリース予定で開発中のゲーム「Exelio - エグゼリオ」に登場するキャラクターのカエルの画像です。2023年春頃にデザインした頃は、当時の画像AIの技術では、キャラクターの背面を作るのに苦労していました。しかし、今年の3月ごろには、3D画像から背面のサンプルを作れるレベルにまで進んでいました。ただし、それでも修正が前提となる水準でした。
3Dモデルの発注用資料として利用したカエルのキャラクターデザイン。当時はMidjouneryとStable Diffusionを組み合わせて作成して、アーティストが修正仕上げている。実際に完成した3Dモデルが右端
ところが、12月リリースのNano Banana Proでは三面図に表情差分までつけた完璧なキャラクターシートができるようになりました。そして、その画像を使えばゲーム内の実際の画像がなくとも、イメージ画像も、さらにはイメージ動画までも作り出すことができます。今年、大きな技術変化が起きたことが実感できます。
もし現在、同じ作業をもう一度するならば、初期コンセプトの作成時期に、こうした動画でかなり具体的なイメージをチーム内で共有する作業をするだろうと考えます。
Nano Banana Proで作成した三面図を元に生成したコンセプト画像。プロンプトは「画像1を参考にジャングルの中を進むメカカエルの姿を描いてください。3DCG、Unreal Engineのレンダリング。2.5D。様々なポーズを取って」
△生成した様々なイメージ画像をGrok Imagineを使って動画化したもの

この連載の記事
-
第146回
AI
ローカル音楽生成AIの新定番? ACE-Step 1.5はSuno連携で化ける -
第145回
AI
ComfyUI、画像生成AI「Anima」共同開発 アニメ系モデルで“SDXL超え”狙う -
第144回
AI
わずか4秒の音声からクローン完成 音声生成AIの実力が想像以上だった -
第143回
AI
AIエージェントが書いた“異世界転生”、人間が書いた小説と見分けるのが難しいレベルに -
第142回
AI
数枚の画像とAI動画で“VTuber”ができる!? 「MotionPNG Tuber」という新発想 -
第141回
AI
AIエージェントにお金を払えば、誰でもゲームを作れてしまうという衝撃の事実 開発者の仕事はどうなる? -
第140回
AI
3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に -
第139回
AI
AIフェイクはここまで来た 自分の顔で試して分かった“違和感”と恐怖 -
第138回
AI
数百万人が使う“AI彼女”アプリ「SillyTavern」が面白い -
第137回
AI
画像生成AI「Nano Banana Pro」で判明した“ストーリーボード革命” - この連載の一覧へ







