年の瀬も迫り、年末商戦でPCのグレードアップや一新を考えている人も少なくないだろう。そこで、西日本最大のパソコンマーケット、大阪日本橋に展開するPCパーツショップにお邪魔をし、店舗スタッフの話を聞きながら、AMD関連の売れ筋パーツやスタッフおすすめパーツ(CPU、マザーボード、ビデオカード)を調査した。この調査が年末に購入するPCパーツ選びの参考になれば幸いだ。
調査にご協力いただいたパソコンパーツショップは6店舗。さっそく、順に調査結果を見ていこう。
※記事の内容は、2025年11月19~27日の取材当時のものになります。
上新電機の旗艦店、ジョーシン日本橋店
上新電機は関西を中心に家電量販店を展開する企業で、日本橋にも長年複数店舗を構えてきた老舗企業。その旗艦店が、日本橋のメインストリート堺筋(日本橋筋商店街)に建つ「ジョーシン日本橋店」だ。日本橋で展開していた店舗を再編し、2022年11月にオープンした比較的新しい店舗でもある。
ジョーシン日本橋店は、おもちゃ・ゲーム、家電、オーディオ映像機器、音楽・映像ソフト、パソコン・PCパーツ・PC周辺機器など幅広く取り扱っており、最上階にはイベントフロアも併設している。
CPUなどのパソコンパーツは4階パソコンパーツのフロアで販売されている。ここで、店舗スタッフの原さんから売れ筋製品などの話を聞いた。
アッパーミドル以上のCPUが人気
CPUの売れ筋は「Ryzen 7 9800X3D」「Ryzen 7 7800X3D」「Ryzen 7 9700X」の3モデルが主軸になっているとのこと。時々のセール価格などによって順位が変わるそうだ。最近は「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」なども買いやすい価格になってきており、ゲーミングが主体でなければ「どうせならイイやつを」と、さらにハイエンド路線へ向かう人も多いらしい。いずれにせよアッパーミドル以上のモデルに人気が集まっていることがわかった。
また、お客さんの多くは購入するCPUを決めて来店するそうだが、実際に店頭で価格などを比べるとその場でいろいろ迷ってしまう人も多いのだとか。そんなときは、店舗スタッフがいろいろ相談に乗ってくれる。ジョーシン日本橋店では自作パソコンの組立代行サービスも実施しており、あまりPCパーツに詳しくなくても、店舗スタッフと相談したりオススメを聞きながら、自分だけのPCを組み立ててもらうことができる。
マザーボードはコスパの良いモデルが人気
マザーボードではコストパフォーマンスが良いB850チップセットとB650チップセット搭載製品が売れ筋としており、取材時には売り切れてしまっていたが、MSI「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」が人気を集めているそうだ。
その他、GIGABYTEの白系AORUSシリーズも人気を集めていて、店舗スタッフがおすすめする機会も多いとのこと。
原さんのお気に入り製品は、GIGABYTE「B850M AORUS ELITE WIFI7 ICE-P」だという。GIGABYTEの新しいイメージキャラクター「神鷹凛(かみたか りん)」をモチーフにしたデザインが特徴のマザーボードだ。
ビデオカードは「Radeon RX 9070 XT」が強い!
ビデオカードについては「Radeon RX 9070 XT」搭載製品が売れ筋とのこと。最近はゲームでもビデオメモリーの重要性を知るお客さんが増えてきたことから、メモリー16GB搭載の「Radeon RX 9070 XT」が選択肢に挙がる機会が増えているそうだ。
売れ筋製品はSAPPHIRE「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 XT GAMING 16GB GDDR6」。これは原さんが現在使用しているビデオカード。実は原さんは長年のAMD愛好家で、以前は「Radeon RX 6900」を使用していたそうだ。「Radeon RX 9070 XT」になって、これまでRadeonが苦手としてきた分野(レイトレなど)が少なくなったのがうれしいと話していた。
2025年末現在、メモリーやストレージが価格高騰しているため、今はビデオカードをアップグレードしてやり過ごすのがおすすめと原さんからアドバイスをもらった。


















