
米マイクロソフトは11月21日(現地時間)、「WINS(Windows Internet Name Service)」について、今後のWindows Server製品から削除する方針を明らかにした。
WINSとは、コンピューターのNetBIOS名とIPアドレスを対応付け、コンピューター名の登録と解決を行う従来型サービス。Windowsネットワークの名前付けルールをインターネット標準のIPアドレスを関連付ける名前解決システムとしてWindows NT時代に導入。主に古いネットワークアプリケーションや旧SMB(NetBIOS over TCP/IP)の運用で利用されてきた。
現在のWindowsネットワークではDNSが標準となっており、NetBIOS名の利用は限られた旧システムにとどまっている。このため、WINSはセキュリティ面や保守性の観点から役割を終えたと判断された。
「Windows Server 2022」以降ではWINSサーバーの役割が非推奨となり、管理ツールの提供も停止されつつある。「Windows Server 2025」の次のバージョンでは、WINSに関連するコンポーネントがすべて削除され、利用できなくなるという。
マイクロソフトはDNSを利用した環境への移行を推奨しており、WINSに依存するシステムの早期見直しが求められている。WINSを利用している場合、Windows Server 2025のサポートが終了する(2034年11月)までに、後継・代替サービスへの移行が必要になる。








